6月8日(火)午後6時40分から、京都ブライトンホテルにおいて、立命京都観光の会が第12回目の総会を開催した。関根達嘉氏(株式会社京都ホテル)の司会で始まった総会では、今回会長職を勇退される中小路宗隆氏(長岡天満宮)がご挨拶。続いて恒例の記念講演会を行い、理工学部環境都市学系都市デザイン学科の平尾和洋助教授が「都市再生プラント女王蜂」と題して、渋谷の発展におけるパルコのように恰も女王蜂のようなコア機能が都市再生・発展に不可欠であること、政府の土地価格に基盤をおいた開発政策の結果、都市中心部の土地価格の高騰を招き、中心部の空洞化や全体としての高齢化社会への不適応などの事態が生まれている。近年は経済成長の行き詰まりで再開発が必要となっており、中心部から商店街が消え、周辺部の国道沿いに自動車での生活を前提とした商店街が林立するという状態を克服し、人と人が結びつき、心地よい景観の中で、そぞろ歩きできるような都市空間づくりを住民の取り組みの成果として実現し都市を再生していく必要がある。結局はヨーロッパ各国が数十年かけて実現した都市再生の道をこれから日本も辿ることになるだろう。京都のポテンシャルは世界中で他にない日本固有の都市景観を構築できる可能性をもっている、と報告された。 このあと佐竹力総会長(株式会社美濃吉)、関根達嘉、吉村寿治(会計)、西村満夫(事務局)の各副会長、栗山崇監事ら新役員体制を代表して佐竹力総新会長から就任のご挨拶を頂き、志垣陽校友会本部事務局長から、学び続ける校友会活動を定着させていることへの感謝と校友会本部新役員体制発足の報告を受け、浅井資朗氏(株式会社美濃吉)のご発声で乾杯、懇親を深めた(参加者32名)。 | |
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