創立40周年を迎えた経営学部は、11月30日(土)午後2時から、京都駅前の「キャンパスプラザ京都」において、経営学部校友会発足総会と客員教授水野博之氏(高知工科大学副学長・元待松下電器産業副社長)による記念講演会「今こそ松下幸之助に学ぶ」を開催した。経営学部はこれまで蟹江嘉信氏(校友会本部副会長)を会長とする経営学振興会の活動を通じて21世紀のビジネス活動の振興を目指す産学連携交流をすすめてきが、その活動を引継ぎ、学部創立40周年を期して、卒業生ネットワークの強化と全国的な産学連携の推進を目指し、学部校友会を発足させることとした。総会は、約100名の参加。玉村博巳学部長からご挨拶を頂戴した後、松村勝弘教授(1967年卒)が事業計画、本津絢子氏(1967年卒)が規約、西形方良氏(1986年卒)が役員体制をそれぞれ提案、満場の拍手で承認された。会長に選出された稲岡典彦氏(1965年卒:京都中央信用金庫常務理事)から新会長としてのご挨拶を受け、中川武司氏(1975年卒)から事業計画について説明、最後に蟹江嘉信特別顧問からご挨拶を頂戴して発足総会を終了した。 引き続き行われた水野博之客員教授の特別講演会では、政府・財界等各界でさまざまな努力が行われているにも関わらずなお渦巻く閉塞感について、構造改革とは「次の時代の仕掛け作り」である。よく聞き、よく見て、懸命に考え、決断した後は、背水の陣で一兎を追うことに全力を傾けた松下幸之助の生き様には、シュンペーターの説いたイノベーションの本質、すなわち、「今すでにあるもの同士を新たに結合させて新たな価値を生み出す」意味に相通ずるものがあり、人と人、組織と組織など、既存の力を結び合わせ、「断固としてその目標を追及するリーダー」の姿が今求められていると松下幸之助氏を傍らで見ながら企業人として生きてこられた体験を語りながら説かれた。参加者は、あらためて現実に向き合い、掌の中の技術の結合で徹底したイノベーションを断固として継続するリーダーの姿が求められていることを自覚し、経営学部出身者として自戒を深めた。 懇親交流会は、場所を「京都ホテルオークラ(暁雲の間)」に移して行われた。司会は、産業社会学部卒、RBC出身、ABC朝日放送のキャスターとしてお馴染みの岡元昇氏。校歌斉唱、学部長、特別顧問のご挨拶のあと、長田豊臣総長、川本八郎理事長が祝辞を述べ、体育会ボート部出身でもある稲岡会長のご発声で高らかに乾杯、一部現役学生を含む約500名での大懇親会となった。歓談の合間にはRBC立命館大学放送局作成による、経営学部この10年のビデオ上映、また、経営学部種子田ゼミ出身の演歌の花、山口ひろみさんが、卒業生の一人として私服で登場。デビュー曲「いぶし銀」などを披露。奥田直幸副会長の中締めのご挨拶で、互いの今後の活躍と母校・後輩への援助を目指し、校友会活動の新たな発展のため全学の先頭にたって奮闘する決意をかためお開きとなった。参加者はゼミ毎にそれぞれ二次会に向かって秋深い京都の夜に消えていった(本部事務局志垣)。 | |
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