11月17日(土)14時30分より、大分市内の大分センチュリーホテルにて「平成30年度 立命館大学大分県校友会総会」が開催され、立命館大学・APUからの来賓を含め約80名の参加があった。
総会に際し、九州の近隣校友会、遠くは香川県校友会(前日から大分県校友会と懇親会を開催)からも出席があり、県を超えた校友同士のつながりを実感できる会となった。また、校友だけでなく在学生父母の参加もあり、まさに「立命館ファミリー」が大分で一堂に集う機会となった。さらに、今回の総会と合せて、「グローバル人材の育成」をテーマにAPUの出口治明学長の特別講演会が開催され、総会参加者と合せて20名を超える大分県内の一般市民も講演会に参加し、会場内は大変な熱気に包まれた。
第1部総会は佐藤昌彦幹事長(’52経済)による司会で進行。前日、3年半ぶりに大分で開催されたサッカー日本代表のベネズエラ戦をはじめ、大分の近況報告が行われつつ、佐藤幹事長によるユーモア溢れる司会で会場は笑いに包まれ、スタートから盛り上がる総会となった。全員で校歌斉唱が行われた後、理事長・総長、校友会長による祝電が披露され、会場からは拍手が贈られた。続いて、議長の選任に移り、APU3期生で大分県市議会議員の穴見憲昭氏が選出され、その後の議事進行を務めた。はじめに大分県校友会の直野清光会長(’76経営)による挨拶が行われ、オリジナルワインの販売や芋掘り企画、ベテランズパーティーの開催など、様々な新規の取り組みについて紹介され、「とにかく楽しい会を目指している。再来年の大分県校友会50周年に向けて今後も会が発展できるよう、更なる校友の参加を期待したい」と語られた。
議事に移り、岩本澄樹事務局長('76産社)より平成29年度事業ならびに会計報告、深田宏会計監査('77法)より監査報告が行われた。続いて、岩本事務局長より平成30年度事業計画ならびに予算について提案され、拍手で承認された。その後、役員改選へと移り、佐藤幹事長の勇退、利光隆治氏('89経営)が新幹事長に選出された。なお、佐藤幹事長は今回の役員改選にて副会長に新たに就任した。新役員として、新たに5名が選出され、役員それぞれから抱負が述べられ、会場からは温かな拍手が贈られた。大分県校友会では、女性校友、APU校友も役員に多く選出されており、多様な校友の参画が特徴的である。
議事が終わり、続いて来賓紹介へ。来賓を代表して、学校法人立命館 川口清史元総長と立命館大学校友会 福元寅典副会長より挨拶が行われた。川口前総長からは大学の近況、学生の活躍の紹介とともに、APU開学以来、一番近くでAPUの発展を支え続けてこられた地元大分の校友へ感謝の気持ちが述べられた。最後に、翌日に控えるアメリカンフットボール部PANTERSの大一番「関学(KG)戦」への応援が呼び掛けられた。福元副会長からは、校友会の近況とともに、九州の校友会のつながりの深さが語られ、未来人財育成基金へのさらなる協力の呼びかけが行われた。最後に、2018年大河ドラマ「西郷どん」に登場する薩摩弁の方言による、
「チェストーーッッ!!!!」の大絶叫で締めくくられ、会場は大いに盛り上がった。
(チェストは自分自身に気合を入れる言葉として、気合入れていこう!の意)
第2部講演会では、「グローバル人材の育成」と題して、APUの出口治明学長が登壇。2018年1月にAPU学長に就任後、初めて校友会での講演となった。講演会は、広く一般市民にも参加が呼び掛けられ、大分県教育委員会、学校関係者をはじめグローバル人材の育成に関心が高い市民が多数参加した。講演の中では、はじめに「タテ(時間軸)・ヨコ(空間軸)思考で考える」、「数字・ファクト・ロジックで考える」といった、自分の頭で考え抜く際のポイントについて触れられ、それを踏まえた上で、少子高齢化や技術革新など社会情勢の変化、さらにはグローバル社会における日本が置かれている状況について紹介された。出口学長からは「人・本・旅」を通じて、人間として成長すること、英語はこれからグローバルな社会で活躍する上で必須であることが語られ、参加者は、これからの時代に求められる人材、グローバルな分野で活躍できる人材について、思考を深める機会となった。
講演後は、「人・本・旅以外のツールとして映像の教育効果について、出口学長がどのように考えられているか」など、講演内容を踏まえた上で、参加者から活発に質問が出され、出口学長からはAPUの学生が作成したAPUのPR動画の上映と合せて、「映像も、人と出会い、旅をすることと同意であり、時間や空間の制約を越えるという意味を持つ」と回答があるなど、予定の時間を越えて質疑応答が展開され、会場は熱気に包まれた。最後に、参加者からは出口学長へ大きな拍手が贈られた。講演会終了後、会場の転換時間を利用して全体集合写真の撮影が行われた。
第3部懇親会では、はじめに大分県校友会の直野会長よりあらためて挨拶が行われ、「校友会は楽しいことが一番。懇親会で大いに懇親を深めて楽しんでいただきたい」と語られた。続いて、出口学長から「立命館の絆は素晴らしい。これからもAPU、立命館のつながりを大事にしていきたい」と挨拶が行われた。その後、川口清史前総長の乾杯の発声により、懇親会がスタート。乾杯と同時に、各テーブルを越えて校友が行き交い、会場は賑やかな雰囲気に包まれた。懇親会冒頭では、中山健氏('65経済)より、大分トリニータのJ1昇格、さらには九重「夢」温泉郷のポスターについて、キャッチフレーズを中山氏が考案され、複数候補がいる中から見事当選された旨の報告が行われ、会場からは大きな拍手が贈られた。
続いて、利光新幹事長の司会のもと、豪華景品が用意された大ビンゴ大会がはじまり、会場は更なる熱気に包まれた。来賓、参加校友、父母、事務局関係なく「運」で景品が当たるビンゴならではの盛り上がりを見せ、圧力鍋、T-fal等、豪華景品が当たった参加者は満面の笑みを浮かべていた。参加者の半数以上に景品が用意されており、立命館グッズも多くの校友にプレゼントされていた。
懇親会の途中では、是永修治宇佐市長('79法)より、宇佐市の名産品紹介をはじめ市のPRが行われるなど、大分県内の各地域で立命館の校友が活躍している姿が紹介された。また、福岡県より参加した、博多阪急店長の大西秀紀氏('87法)からは、「数十年ぶりに校歌を耳にして立命館のつながりの強さを実感した」との挨拶が行われた。
会の終盤となり、校友会事務局の古澤から、全国校友大会でお披露目となった防災食「KINOBUYA PROJECTによる、さんまの缶詰」が紹介され、総会初参加校友の内、じゃんけんゲームの勝者2名に梅味、実山椒味がそれぞれ贈られた。
終始、和やかではなく賑やかに会が進むなか、縁もたけなわとなり、最後は恒例のグレーター立命で、会場が一つの輪に。応援団OBである石川征仁副会長(’67法)、の迫力満点のリードのもと応援歌を参加校友全員が肩を組んで斉唱、力のこもったエールが、参加者全員、他県からの参加者、各来賓まで1人1人に送られた後、盛況のうちにお開きとなった。
懇親会終了後も熱は続き、二次会、三次会までそれぞれ足を運び、世代を超えて懇親が深められた。
なお、校友会本部事務局からは、古澤秀晃 校友・父母課 課員が出席した。