去る6月25日、法学部同窓会総会・講演会が
大阪市内において開催されました。
このたび同会事務局より、
当日の模様についてレポートが届きましたので、
下記に掲載させていただきます。
平成23年6月25日(土)午後、大阪新阪急ホテルにおいて2011年度立命館大学法学部同窓会第12回総会・2011年度講演会が約100名強の参加を得て開催されました。
急逝された故大井一星会長と東日本大震災の被災者への黙祷の後、総会に先立ち立命館大学薬学部の北泰行教授による「新薬づくりの夢~大学からの挑戦~」と題する講演が開催されました。
まず、2008年に開学した本学薬学部について、生命科学部等との有機的連携による教育が行われている点が他大学と大きく異なる特色があるとの紹介がありました。
続いて、新薬の源の発見は偶然の要素も大きく、実用化までには様々な関門があり、過去5年間で優れた基礎研究成果約62万件の中より29件しか新薬承認申請に至らないばかりか、多くの歳月や開発費が必要なことや、多くのこの分野に挑戦する人材の育成にも寄与してきたことに研究者の喜びがあることなどを語っていただきました。
北先生は「クロスカップリング反応」を希少金属ではなく、日本に多く存在する「ヨウ素」で行う研究に成功しました。これらの成果により電子部品や工業製品への実用化は、医薬品よりもずっと可能性は高いとの事でした。
参加者一同にとっても、身近な医薬品でありながら、知られざる面についての話などを大変興味深く知る機会を得られ、充実した内容でした。
続く総会で前年度活動総括、同決算及び監査、新年活動方針、同予算、赤木文生新会長の選任、髙﨑秀夫副会長他役員選任等が行われ、承認可決されました。また参加者から大井前会長の功績の大きさを賞賛する発言があり、賛意の拍手が鳴り止みませんでした。
その後の懇親会では、小堀眞裕法学部副学部長の挨拶、松井正夫幹事による献杯の後、東北地方の郷土料理などを堪能しました。また「立命館大学メンネルコール」による合唱や東北地方名産品抽選会などが催され、参加された名誉教授をはじめとする恩師や同級生と旧交を温めるなど、それぞれが楽しいひと時を過ごしました。
尚、当日会場では東日本大震災被災地支援を目的とする義援金を募りました。お寄せいただいた義援金32,124円は、全額立命館大学校友会へ寄託いたしました。ご協力に対しまして、深謝いたします。
※この報告は、法学部同窓会広報担当幹事宮西徳明さん(S56/1981)、榊原徳重さん(S59/1984)により作成されたものです。