このたび、グループ校友会(学部・学科・ゼミ)の法学部商法塩田ゼミOB会の年次総会が開催されました。同会幹事の榊原徳重さん(S59)よりレポートが届きましたので下記に掲載させていただきます。
去る7月2日(土)、第35回塩田ゼミOB会を塩田親文先生、奥様 里美様参加のもと、本OB会開催回数とほぼ同数の33名の参加を得て京都ホテルオークラにて開催いたしました。
第一部は、川端健嗣幹事(S48)の司会にて、加藤健二代表幹事(S39)の開会挨拶、引き続き塩田親文先生より挨拶をいただきました。
その後、丸武木材㈱代表取締役小畑育男氏(S48)より、「地球温暖化と世界の木材 ― 危機迫る実態 ― 」を演題に講演を行っていただきました。小畑氏は「日本の森林は国土の7割弱を占め世界有数の森林大国であるにも関わらず、1960年の木材輸入自由化以降、当時9割弱であった木材自給率が1999年には2割へと激減し、それに伴って森林就労者が6分の1に減少、且つ高齢化している。このことは木材流通のみならず、山林とりわけ戦後造成された人工林の維持、管理放棄につながり治山治水上も洪水等の危険性が増している。他方、自由化以降、輸入木材への依存が相対、絶対量共に激増しているにも関わらず、輸出国内での自然環境保護、資源活用政策転換、輸入国相互間の競走激化等の問題が山積している。このような国産材を取り巻く環境が厳しい中、公共建物木造化推進、国産材利用助成金創設等を通じて、国内森林、治山治水整備、及び森林関連産業再生が期待されている。」と指摘し、最後に行政と協働した地元公共施設での国産材利用促進、同備品開発の取組を紹介されました。困難な外的要因が存在するにも関わらずそれを甘受することなく、ご自身が基軸をもたれ、能動的継続的に社内外へ働き掛けをされている小畑氏の取組は"安心立命"に通じるものがあり、聴講者一同感銘を受けました。
講演終了後、川端豊幹事(S48)より立命館総長、校友会長、及び法学部同窓会長からの祝電披露、本会運営にあたり法学部同窓会「活動補助制度」の助成を得ている旨、同左同窓会「終身会員」加入、活動への積極的な参加案内がありました。その後、東日本大震災にかかって、岩手、宮城、福島県居住本ゼミ出身者4名の方との現況確認について改めて報告がなされました。更に、今般の震災に伴い学内外にて支援策が講じられているものの、なお40名の現役学生が修学困難な状況下にあり、その状況を受け学園に「立命館災害復興支援基金(復興+R基金)」が創設された旨の報告がなされました。引続き川端幹事より、塩田親文先生、奥様 里美様、及び本会より同基金への10万円出捐が発議され、全会一致にて可決、承認されました。又、本会の継続、及び更なる合理的運営を目的としたインターネット利活用への取組につきましても全会一致にて可決、承認されました。
第二部は会場を宴会場へ移し、酒井謙一氏(S35)の乾杯の挨拶と発声に続き塩田先生のお話、塩本雅史氏(S48) のマジック披露、小畑氏の弾き語り、参加者の近況報告、交流等を通じて親交を深めました。宴会の最後は、参加者全員で円陣を組み応援歌、校歌を斉唱の上、来年7月7日、三重交通ホールディングス㈱取締役で、名古屋の東急ハンズ運営会社の社長を務める山ノ内泰央氏(S46)の講演を含めて、本年と同じく京都ホテルオークラにて開催される次回、36回塩田ゼミOB会での再会を約して散会いたしました。その後、塩田親文先生、奥様里美様、有志20名程で二次会へ繰り出しました。
最後になりましたが、塩田親文先生、奥様 里美様を結節点として本会が35年間継続し得たことは言うに及びませんが、法学部事務室および法学部同窓会事務局、校友会事務局などをはじめとする学園関係者の皆さま、本会事務局を務めていただいております㈱カワタキコーポレーション秘書課、山路様にご協力、尽力いただきましたことに深謝申し上げます。