7月9日土曜日、高松市のホテルパールガーデンにおいて、平成23年度香川県校友会総会・懇親会が開催された。今回の総会には、校友本人約180名にくわえ、近隣校友会代表(高知、愛媛、岡山)や、校友の家族や友人・知人、在校生父母なども含め総勢230人が参加。香川県校友会創始以来最大規模での開催となった。
会場には長方形横長に3列、合計23の円卓が設置されており、卒業年度順に着席する仕組みであるが、来賓や会長が着席する1番卓は会場中央ではあるものの、ステージからは何と2列目!ステージ前の1列目(12~18番卓)は、平成卒業若手校友および在校生父母となる香川県校友会ならではの配席が行われているが、毎年の参加者は各世代皆慣れたもので、同一卓で久々に出会う校友の姿に顔をほころばせつつ続々と着席した。受付で配布される名札は、穴吹学事務局長(S46/1971営)のお手製によるもの。
定刻15時30分スタート。同校友会は総会から懇親会までシームレスに進行されるのが通例で、総合司会はおなじみ地元RNC(西日本放送)の人気アナウンサー岸たけしさん(H7/1995産社)が務めた。冒頭、東日本大震災の犠牲者に対して全員で黙祷を捧げたのち、村上良一会長(S33/1958法)が登壇。まずは、県下校友のなかでいち早く義援金10万円を集め同校友会に送金を行った高松市役所校友会(藤井敏孝会長・S53/1978産)に対し、同会の行動は校友の模範であるとして、感謝状・記念品を贈呈した。
引き続いて村上会長は「最近、若い校友が県下の主要企業・機関で活躍する姿を見聞きすることが増え頼もしい限り。我々と違って先の長い皆さんが、校友会活動の中核となって母校への支援も含めて、活動をより一層盛り上げていってほしい」と、ユーモアに富んだ挨拶を行い開会の辞とした。その後、本郷真紹立命館副総長、林幸雄校友会本部副会長の来賓祝辞を経て、会務報告を行った穴吹事務局長は、「総会が年間活動の集大成。今年は特に念入りに準備・工夫をしたので是非期待してほしい」と力強く宣言したのち、従来からの会報誌・HP・MLにくわえ、事務局長自らが主筆のブログ風BBSなどの新展開、会員森田桂治さん(H4/1992産)が勝手連的に立ち上げその後公式化したfacebookなど、校友相互の交流ツールが多層化し活用が進んでいる状況などを説明した。
続いてはおまちかね、特別ゲストばんばひろふみさんによるスペシャルライブ。ばんばさんは、村上会長と立命館中高の先輩後輩関係にあたり、「縁」を感じて今回の出演を快諾したエピソードを語りつつ、立命館高時代に結成したバンドVELVETSのメンバー、ギター山下勇さんおよびベース辻好一さんとともに演奏を繰り広げた。
会場には70年代に青春を過ごした参加者が多数いたこともあり、PresleyやBeatlesのナンバーに続いて披露された『いちご白書をもう一度』では自らの記憶と対照しつつ目を潤ませ、また女性へのエールソングとして創られたという『SACHIKO』では、首をふりつつサビの部分を一緒に口ずさむなど、フロアとステージは次第に一体化し、締めの『上を向いて歩こう』では全体で大合唱となった。止まらない拍手・歓声を受け、ばんばさんは『ア・カペラ校歌』でフェイクを仕掛けた後『あの素晴らしい愛をもう一度』を演奏し熱烈なアンコールに応えた。
会場全体が興奮状態のなか、フロアに降りたばんばさんはそのまま1番テーブルに着席。壇上には岸アナの紹介により今春の統一地方選で見事当選を決めた『立命館議員団』が並び、団長の大山博道さぬき市議(S46/1971営)を皮切りに、山本悟史香川県議(H4/1992法)、岡野しゅり子高松市議(H8/1996国)、十河治郎三木町議(S51/1976営)が各々スピーチを行った。会場から4人に大きな声援の拍手が送られるうちに、円卓上にはビールと前菜が準備されいよいよ乾杯の発声となったものの、次第には発声者の名前が記されていない。岸アナが「穴吹プロデューサー(以下P)どうしましょうか?」と穴吹事務局長を壇上に呼んで尋ねると、穴吹Pはステージ目前の15・16番卓に顔を向け、「今回はアドリブで!平成18(2006)年卒以降の卒業生の皆さん全員壇上に上がってください」と呼びかけた。戸惑い、はにかみつつもグラスを手に取った壇上に勢揃いした16名は、岸アナの懇切丁寧な仕切りで見事『カンパ~イ』の掛け声を決め、歓談をスタートさせた。
ご当地ならでは讃岐うどんも供される会場内では、高らかな歓声とともに参加者間の懇親が弾み、ばんばさんが座る1番卓には、記念撮影やサインを求める参加者がひっきりなしに訪れる。三好東曜さん(H14/2002政)のジェンベ(アフリカ起源の太鼓)演奏、山下天徳さん(S46/1971法)の『おもしろ健康講座』がステージを彩り、参加者のお腹が落ち着いたところで恒例『百ます計算ゲーム』となった。同ゲームは卓ごとのチーム制。2名が計算に挑戦し、一番早く終えた卓の全員に缶ビールが贈呈される。例年同様アサヒビール㈱から協賛を受けたが、今年は校友土井俊明さん(H22/2010政)が同社窓口となったこともあり、商品も「新ジャンル」から「プレミアム」に大幅グレードUP!これにあわせてゲームも1列から2列計算に難易度をあげたが、3回のゲームの結果、見事、若手・中堅・シニア校友卓がそれぞれ商品を獲得した。
また、東日本大震災の復興支援として特別コーナーが設けられ、立命館本郷副総長による被災地の教育現場の状況報告に続いて、被災者を受け入れ支援活動を展開している三木康徳さん(S57/1982法)、仙台で被災した同窓校友に対し支援を行っている石田謙作さん(S53/1978産)、今回の震災を契機に首都圏から地元に戻った三好東曜さんがそれぞれスピーチを行ったほか、地元丸亀町商店街振興組合理事長を務める古川康造さん(S56/1981営:会報りつめい243号に登場)が復興に向けた街づくりについて提言を行った。同時にフロアでは、『ガンバレ東北募金』の募集活動が行われた。
楽しく濃密な交流が展開されるなか、懇親コーナーの終盤には、穴吹Pや前述の三木さんが参加する地元高松のギターサークル『座・青春』が登場。東北地方復興への祈りを込めて『見上げてごらん夜の星を』『一人の手』を演奏した。素朴ながらも気持ちのこもった歌声と音色に会場は一体化。ばんばさん達3人も加わり参加者全員で『戦争を知らない子どもたち』を演奏し、フォーク全盛時代を彷彿とさせるシングアウト*でラストを飾った。
*"シングアウト"とは元来「大勢が大声で歌う」の意味で、日本においてはフォーク全盛時に、皆で歌いメッセージを伝える手法として定着した。現代においても各ジャンルのコンサートのラストなど、プレイヤーと聴衆が一体化する場面で用いられることが多い。
中締めは挨拶でなく応援歌で。参加者が一円となって会場全体を囲む中、ステージには応援団OB宮本浩志さん(S61/1981法)と立命館大学より参加したチアリーダーOGの正木悠里入試広報課員が登壇。三好東曜さんのジェンベにあわせた宮本さん、正木課員のリード・演舞により、全員でグレーター立命を熱唱、予定終了時刻19時ジャストにお開きとなった。参加者には全員にお土産として、同日の参加者名がラベルに刻まれた特製焼酎とアサヒビールより新商品サンプル缶が手渡された。
なお、同日会場内で寄せられた義援金は62,045円。これまでに同会に寄せられた14万円あまりとあわせて合計20万円超が後日立命館大学校友会本部に供託され、東北3県の被災地校友会に送金される予定。また、同日総会・懇親会開始前に初回会合が開かれた『事業・経営者の集い』には16名が参加し年3回程度の交流会を開催することを決めたほか、『さぬき市支部』発足準備会の設立、当日チラシ配布にくわえ直接募集が展開された『20歳代校友(窓口:新谷夢さんH22/2010営)』および『30歳代校友(窓口:冨野和憲さん:H07/1995法)』による集いのキックオフが、10月1日(土)に同一会場ではあるが別々に開催されることなどが、総会議事とは別に決定された。香川県校友会のアメーバ的展開は、ますます活発化する様相を呈している。
今回校友会本部事務局からは、縄本敏事務局長、野村慶人ならびに張楽課員にくわえ平松万知会報「りつめい」編集担当課員が参加した(同日の模様は、第246号会報「りつめい」にて紹介される)。
★香川県校友会の活動についての詳しい情報はコチラで★
香川県校友会公式HP
⇒http://www2.ocn.ne.jp/%7Exue/
BBS『グレイター香川+R』
⇒http://6712.teacup.com/kagawaken/bbs
香川県校友会公式facebook