2025年9月27日(土)、高知市の「得月楼」にて「2025年度 高知県校友会総会」が開催され、来賓・校友を含めて40名が出席した。「得月楼」は、1870年創業で宮尾 登美子氏の小説「陽暉楼」の舞台となった由緒ある料亭。当時「南海第一楼」とも謳われ、現在までその歴史と伝統を受け継いできた数奇屋造りと見事な庭園、豪快な土佐の名物料理は時代を超えて多くの人を魅了している。

総会は、浜田 眞理子理事('82文)が司会・進行をおこない、まずは平井 雅章会長('67経済)がご登壇、公私多忙の中でご参集いただいた参加出席者への深謝と災害等を乗り超えて一堂に会した本日は、ゆっくりと存分に楽しんでいただきたいと述べられた。続いてマイクを握られたのは、山中健資監事('65経営)。高知県は先日まで放送されたNHK「連続テレビ小説」の「あんぱん」の舞台だが、最終回のお昼の再放送オンエア後には、高知県立県民文化ホールで「あんぱん」の最終回を見る会」が開催。山中氏は申込多数の高倍率にもかかわらず幸運にも9列目というステージに近い席でご覧になられ、その際の模様を笑顔で臨場感一杯に語られた。

来賓紹介では立命館大学副学長の野口義文氏、立命館大学校友会監事の田中康雄氏、校友会事務局参与の布施亮介氏の各々が盛会への御祝いの言葉を述べた。 続いて、議事に入り、千蒲悦嗣事務局長('92経済)が議長となり、2024年度の活動報告・会計報告の議題が提案され、山中監事の監査報告とともに審議された。役員改選については、平井会長から澤近昌彦副会長('79経済)へとバトンが渡され、副会長には品原章人氏('79経営)と久保榮八氏('82法)が新しく就き、千蒲事務局長は会計を兼務、事務局次長の野瀬充康氏('94文)と理事の八井田淳氏('85経営)が新任となる。すべての議案は満場一致で、すべて承認された。

そして長年にわたり高知県校友会の会長として牽引されてきた平井前会長のご尽力とご功績を称え、野口副学長から感謝状が贈呈された。平井会長は、これまで多くの皆様方に支えられここまで職務を全うしてきました、と深謝のお気持ちを述べられ、次いで、高知県校友会が取りまとめられた校友会未来人財育成基金ご寄付を平井前会長から立命館大学校友会の田中監事へ厳かに手渡された。

来賓挨拶では立命館大学を代表して野口副学長が壇上に立ち、まずは平井前会長への感謝の気持ちを述べられ長年のご功績を称えられた。その後、学生時代から今も全力を注ぐソフトボール部について触れられ、高知県には同部出身者が多くいることから今回総会・懇親会への参加を呼びかけたところ、何名かの出身者が参加したとお話され会場からは大歓声があがった。大学の近況報告では、スポーツや文芸分野での学生・卒業生の活躍、各キャンパスの近況等を詳しくご報告。難関資格取得試験でのめざましい合格者状況、BKCでのESEC宇宙地球探査研究センター、衣笠キャンパスに2026年4月に開設予定のデザイン・アート学部等の最新の話題もわかりやすくご紹介され会場ではメモをとられる方が目立った。

引き続き校友会を代表して田中監事がご登壇され、以前に校友会事務局長として高知県校友会総会に列席した際の思い出と、高知県校友会の大きな発展に敬意を表された。未来人財育成基金については全体で昨年11月時点3億6千万円超まで実績を伸ばしたこと等を詳しくご説明され、高知県校友会のお取組みとご支援に改めて深い感謝の気持ちを伝えられ、そして10月18日の立命館創始155年・学園創立125周年記念式典とオール立命館校友の集いへの多くのご参集を呼びかけられた。

祝電が披露された後は全員で記念写真撮影を執りおこない総会は閉会した。
懇親会は、澤近新会長がグラスを高らかに乾杯の発声をされ幕は開けた。ステージでは坂野志麻さんによるアコーディオンの演奏が始まり、温もりある音色は得月楼のゆったりとした大広間とも調和し心地好い時間が流れる。坂野さんは、2009年より持ち運び出来る楽器が欲しかったというきっかけでアコーディオンを始められ、飲食店でのBGM演奏のほか高齢者施設や幼稚園、保育園や豪華客船での演奏、各種イベントに参加。現在はイオンモール高知内の楽器堂(OPUS)にてアコーディオンの講師を務められている。会場では参加者からのリクエストにも応え、応援歌が演奏された際には参加者はお箸や盃を停めて一緒に口ずさんでおられた。
演奏後も会場では和やかな歓談が続き、最年長で92歳の松岡 昭臣元会長(‘56経済)はますますお元気で、世代を超えた多くの参加者に囲まれ笑顔に包まれた。初参加の方々も登壇され、自己紹介や近況を各々が語り会場からは温かい大きな拍手が送られた。

ますます熱気あふれる会場のステージでは、土佐の伝統的な宴会遊び「べろべろの神様」(可盃<べくはい>を使う)や、坂本龍馬が県外から持ち帰ったといわれている「箸拳」が登場。平井前会長と澤近新会長が模範演技をされた後、来賓や参加者も積極的にステージに上がり、会場は拍手と笑い声でさらに盛り上がった。
佳境に入った頃、参加者は舞台前面に移動し肩を組み輪となり、野口副学長のダイナミックな演舞の中、全員で校歌・応援歌を熱唱し、最後に校友会事務局の布施参与による万歳三唱で締めとなりお開きとなった。


なお立命館大学校友会事務局からは布施亮介参与が出席した。







