11月16日(土)、鹿児島サンロイヤルホテルにおいて「令和6年度 立命館大学鹿児島県校友会『校友の集い』」が開催され、来賓および校友を含む58名が集まり、盛況のうちに幕を開けた。
総会は植村眞一郎(’86理工)の司会進行で始まり、植村眞一郎副会長(’76理工)の開会の言葉に続いて黙祷と校歌斉唱が行われた。黙祷は、第2代会長である松村裕久様を偲ぶものであり、前迫栄二郎会長(’77経営)は、松村様が多忙な大学教授としての役割を担いながらも鹿児島県校友会の発展に尽力されたことに感謝を述べた。また、今年が校友会創立49年目であり、来年50周年という節目を迎えることに触れ、40周年の際に福元前会長よりバトンを受け継いだことを振り返りながら、10年の時の流れを語った。さらに、50周年記念事業に向けた準備や体制構築に対する協力を呼びかけ、議事の中でこれらを議論することを参加者にお願いした。
続いて、来賓紹介の後に学校法人立命館 奥村陽一常務理事と立命館大学校友会 佐藤副会長より挨拶が行われた。奥村常務理事は、学園の近況として、全キャンパスにおける学生数が約3万8000名にのぼり、その中に鹿児島県出身の学生が161名いることを報告した。また、大阪いばらきキャンパス(OIC)への情報理工学部および映像学部の移転により、既存の学部との学際的な研究が進んでいること、さらに衣笠キャンパスでは2026年開設予定の「デザイン・アート学部」が準備中であり、京都の文化を生かした新しい学びを展開する予定であることを紹介した。びわこ・くさつキャンパス(BKC)では宇宙探査を進めるESECの取り組み、続いて駅伝、アメフト、軟式野球、準硬式野球といったスポーツ分野での学生の活躍が報告された。また、難関試験である国家公務員総合職の合格者が84名にのぼり、全国で東大、京大に次ぐ成果であること、司法試験合格者が29名に達していることも述べた。佐藤副会長からは、鹿児島県校友会が他地域と比べても参加率の高さや未来人材育成基金への大きな貢献で特筆すべき存在であることが語られた。さらに、鹿児島特有の郷中教育が大学の教育理念にも影響を与えている点について説明され、地域の教育的な伝統への敬意が示された。
議事では、前迫会長を議長として経過報告が行われた後、事務局の巻木春信氏(H23法)による会計報告と久米村祐一郎監事(’11法)の監査報告が続いた。役員改選では、新しく事務局長として菊川陽一郎氏(’97工学部卒)、次期会長として森元美隆氏(’89経済)が提案され、いずれも拍手で承認された。これらは、50周年記念に向けた新体制の一環として進められた。
休憩を挟んで行われた懇親会は、小林真裕美幹事(’00政策)の進行で始まり、来賓挨拶には関西の同志社大学、関西大学、関西学院大学各校友会の代表に加えて、事務局の大前美郎総務部次長(’99法)が登壇した。その後、最年長参加者である入來院元彦氏(’55経済)による乾杯の発声で和やかに会が進んだ。途中で到着した菊川新事務局長が挨拶を行い、参加者はテーブルごとに交流を深め、また檀上にあがって一人ひとりが近況を報告するなど、鹿児島県校友会の絆の強さと活発な雰囲気が感じられるひとときとなった。
懇親会の中盤では、木下まどか幹事(’99産社)によるベリーダンスが披露され、力強く華やかなパフォーマンスに会場が沸き立った。続いて行われた恒例の抽選会では、焼酎をはじめとする景品が次々と当選者に渡され、歓声が響き渡った。最後は応援歌の斉唱で締めくくられ、福元寅典顧問・校友会本部副会長による「4つの大学」へのエールと下津昭則副会長の閉会挨拶で盛会のうちに幕を閉じた。
一次会終了後には二次会も行われ、前迫会長の軽妙な司会進行のもと、歌や踊りで大いに盛り上がり、参加者たちが笑顔に包まれる賑やかな時間となった。校友同士の交流と絆がさらに深まる、充実した一日となった。
なお、本集いには校友会事務局から総務部 大前美郎次長が出席した。