2024年9月28日(土)、高知市の「得月楼」にて「2024年度 高知県校友会総会」が開催され、来賓・校友を含めて39名が出席した。1870年創業で宮尾 登美子氏の小説「陽暉楼」の舞台となった「得月楼」は、当時「南海第一楼」とも謳われ、現在までその歴史と伝統を受け継いできた数奇屋造りと見事な庭園、豪快な土佐の名物料理は多くの人を魅了し続けている。
総会は、浜田 眞理子理事('82文)が司会・進行を務め、まずは平井 雅章会長('67経済)がご登壇、公私多忙の中でご参集いただいた参加出席者への深謝と本日はゆっくりと楽しんでいただき親睦を深めてください、と述べられ、また都道府県校友会の会長でも私が最高齢かと思うので次回の総会では新しい会長のもとで開催を、と笑顔で開会ご挨拶をされた。
来賓紹介では学校法人立命館副総長の徳田 昭雄氏、立命館大学校友会副会長の林 幸雄氏、立命館大学校友会常任幹事で広島県東部校友会の櫻井 久仁子氏、校友会事務局参与の布施 亮介氏の各々が盛会への御祝いの言葉を述べた。
続いて、議事に入り、千蒲 悦嗣事務局長('92経済)が議長となり、2023年度の活動報告・会計報告、役員改選の議題が提案され山中 健資会計監事('65経営)の監査報告とともに審議され、満場一致で、すべて承認された。また濱田理事からは全額をあしなが募金に寄付される「本のバザー(12/1〜26 塩見記念青少年プラザ)」の紹介もおこなわれた。
その後、来賓挨拶では立命館大学を代表して徳田 昭雄副総長が壇上に立ち、冒頭で高知県とのご縁について触れられ、未来人財育成基金等をはじめ学園・学生への幅広いご支援について感謝の言葉を述べられた。学園ビジョン「R2030チャレンジ・デザイン」もご紹介され新たな社会共生価値を創造する次世代研究大学、創発性人材を生み出す大学を目指し、「次世代探求学園」となることを強調された。各キャンパスの学園の近況、正課・課外、スポーツ等多岐にわたる学生の活躍は詳しく報告され、国家公務員総合職試験での過去最多合格者状況では会場から大きな歓声があがった。
続いて校友会を代表して林 幸雄副会長は、京都での校友会役員会にオンライン出席された後に駆けつけ昨年に続き参加できた喜びを笑顔で語られた。未来人財育成基金への高知県校友会のご協力に感謝を述べられ、いつもながら一味二味違う様々なエピソードを盛り込まれたお話に会場の参加者は魅了されていた。後段では立命館大学は進化しており校友会も同様に進化しないといけないと訴えられ、その進化に向けた取り組みの一つとして、10月20日のOICでの校友大会「オール立命館校友の集い2024」における東映とのコラボ企画等をご紹介、多くのご参加を呼びかけられた。
直後には平井会長から林副会長に高知県校友会が未来人財育成基金としてご寄付が手渡された。祝電が披露された後は全員で記念写真撮影を執りおこない総会は終了した。
懇親会は、沢近 昌彦副会長('79経済)による乾杯発声で開宴した。昨年に続きご出席された最年長で91歳の松岡 昭臣元会長(‘56経済)は変わらずお元気で、多くの校友に囲まれ和やかに歓談が続いた。ハイレベルのマジックショーも繰り広げられ会場は大いに盛り上がり、横山 忠氏('69経済)からは会場大広間の床の間に飾られている日本画家・河田 小龍氏の「養老の瀧」の掛け軸について詳しいご説明があり多くの参加者が聞き入り写真を撮られていた(なお会場の天井板も有形文化財である)。その後、初参加の方々が櫻井常任幹事とともに登壇しスピーチがおこなわれ会場からは温かい大きな拍手が送られた。
宴の後段のステージでは、土佐の伝統的な宴会遊び「べろべろの神様」(可盃<べくはい>を使う)や、坂本 龍馬が県外から持ち帰ったといわれている「箸拳」が来賓や会長・副会長も参加され、会場は拍手と笑い声に包まれ宴もたけなわとなった頃、全員で校歌・応援歌を合唱し、最後に校友会事務局の布施 亮介参与による万歳三唱で締めとなりお開きとなった。
なお本部事務局からは立命館大学校友会の布施 亮介参与が出席した。