11月10日(金)18時30分から、ホテルモナーク鳥取「鳳翔の間」において、鳥取県東部校友会が総会・懇親会を開催しました(参加者38名)。同会では出身学部ごとに毎年交代で幹事を担うこととなっており、2023年度の担当学部は文学部・産業社会学部・政策科学部・国際関係学部の校友が担いました。
第一部の総会は、花原秀明副会長('79年産社)が司会進行。校歌斉唱、物故校友への黙祷、来賓紹介後、谷口博繁会長('73年文)が挨拶を行いました。挨拶の中で谷口会長は、「昨年から地元で活躍されている校友にご講演をお願いしている。今回は、鳥取県埋蔵文化財センターの八峠興様にお願いしたところ、ご快諾いただいた。校友同士の相互理解がさらに深まればと思う」とその趣旨を述べました。次に来賓を代表して伊坂忠夫・学校法人立命館副総長と林幸雄・立命館大学校友会本部副会長が祝辞を述べられました。伊坂副総長は、校友会未来人財育成基金へのご協力と留学支援に対する謝辞を述べられるとともに、陸上競技部が箱根駅伝の予選会に学生たち自身が決断して挑戦したこと、応援団吹奏楽部が全国大会で初めて金賞を受賞したことなど、学生の活躍状況と、校友の活躍状況に関するホットなニュースとして硬式野球部OBである東克樹投手('18年文・横浜DeNA)と辰己涼介外野手('19年産社・東北楽天)がゴールデングラブ賞の受賞が決定したことなどを報告されました。また、R2030チャレンジ・デザインにおいて次世代研究大学(研究者のみならず、研究に携わる学生・院生および教職員が学び成長していけるような次代を切り拓く研究の推進)になることを目指していること、BKCにおける次世代研究推進状況、衣笠におけるデザイン&アート領域における新たな教学展開、OICにおける情報理工学部と映像学部の2024年度移転に伴うソーシャル・コネクティッド・キャンパス構想の実装等、母校の近況を報告されました。続いて林副会長は、校友会長が交代したこと(村上前会長から門川新会長へ)等、校友会の近況を報告されるとともに、校友会未来人財育成基金が立ち上げから10年が経過し、基金を活用した奨励金を受給している学生団体の活動内容が高度化し、制度の充実が感じられるようになった旨報告されました。そして「後輩である学生たちを応援するスピリットは立命館の不変的な文化。引き続きご協力をお願いしたい」と括られました。祝電披露を経て総会議事となり、全て拍手で承認されました。
第二部の講演会は、講師に八峠興氏('86年文)にお招きし、「鳥取藩内の焼き物について」というテーマでご講演いただきました。発掘した焼き物の調査を受けて、江戸時代初期以降は伊万里や唐津等北部九州地域の焼き物を商人が藩内に持ち込み、販売した形跡があったものの、後期に入ると財政上の理由から藩の政策により藩内で作成されるようになったことや、参勤交代を通じて瀬戸物などが流通するようになったことなど、焼き物から当時の物流状況や産業振興状況などが伺える旨ご紹介いただきました。その後、記念撮影を経て第三部の懇親会へと移行しました。
懇親会は、石河英直氏(’99年文)が司会進行。冒頭、花原副会長が開会の辞を述べ、最年少参加者である柳大地氏(’15年文)が乾杯の発声のため登壇しました。乾杯に先立ち柳氏は「自分自身も在学中に大学からいただいた奨学金で成長を実感することができた。だから校友会未来人財育成基金にも協力していきたい」と述べ、声高らかに乾杯を発声しました。和やかな交流が進む中、当該の校友会未来人財育成奨励金受給団体「きぬがさ農園Kreis」の前代表である山根巧也さん(産社4)が活動報告を行いました。そして、村田浩一氏(’08年法)、英智哉氏(’09年理工)、西面崇裕氏(’14年経営)があらためて校友会未来人財育成基金への協力を呼び掛け、参加者から寄付を募りました。宴もたけなわとなった頃、参加者全員で一つの輪となり、応援歌を斉唱し、次年度幹事を代表して上杉栄一氏(’70年経営)が決意表明を述べ、万歳三唱で中締めとなりました。
なお、事務局からは総務部次長の大場が参加しました。