9月2日(土)の17時より、熊本市内の鶴屋百貨店カーネーションサロンにて「オール立命館 熊本県校友の集い 2023」が開催され、熱気溢れる一体感に包まれ終了。来賓を含め約50名が出席した。今回の総会では、これまでの紙ベースの資料からペーパレス化をめざし、QRコードを読み取るためのA4一枚がテーブルに置かれた。各々がそれを手にして読み取れば、総会次第から出席者名簿、事業報告、二次会のご案内等まで、瞬時に見て読める。希望者には紙資料もお渡しする等の細かな配慮も行き届いており、QRコードでの資料入手に参加者の満足度は高いものがあった。
総会は上田耕太郎事務局長(’05 産社)と今村琴美幹事(’11 産社)の司会進行により開始した。物故者への黙祷、校歌斉唱の後、飯田俊之会長(’82 産社)より、コロナ禍を経て対面では4年ぶりに開催し、再び一堂に会したことへの感動と大学関係者や校友会役員、他大学県校友会の来賓7名への御礼の言葉を述べられた。そして未来人財育成基金への県校友会の積極的な取り組みを紹介、重ねて深謝されるとともに、2019年の校友会100周年を経た次へのステップ等これからの方向性にも触れられた。今後の人口推移に比例して校友会員数も顕著な減少は必至で、このため県校友会の総会開催も従前スタイルから複数の県が手を合わせるブロック単位での開催も想定されるとの将来展望を紹介された。柔軟な発想の転換が今後は必要になるとの説得力あるスピーチに会場は大きな拍手に包まれた。
来賓挨拶では、学校法人立命館の松原洋子副総長が、冒頭、2024年のBKC開設30周年、映像学部と情報理工学部がOICへ移転する3キャンパス展開を説明され、2025年には未来に希望を持って大学創始125周年を迎えることができる喜びを強調された。また次世代研究大学や世界大学ランキングでの躍進ぶりも紹介されたほか、スポーツ分野では箱根駅伝100周年に伴う出場機会拡大をぜひ生かしてほしいと語られた。そして未来人財育成基金のご支援に深く感謝を述べられ、大学も大きな励みとして果敢に挑戦していきたい、と結ばれた。
続いて、福元寅典立命館大学校友会副会長は、高校野球で甲子園出場を果たした立命館宇治高校の話題を例に、立命館校友の母校愛のエピソードを披露された。さらに村上前会長から門川新会長への校友会会長の交代や熊本県校友会の飯田会長が総務担当の副会長に就任された校友会での話題、11月4日(土)にBKCで開催される全国校友大会等広くご周知され、最後に、発足して11年を迎える未来人財育成基金のこれまでの御礼と引き続いてのご支援を熱く呼びかけられた。
森島理事長をはじめとする各方面からの祝電紹介の後、総会議事に入った。飯田会長からは2019年を最後に実施できていないので3年分一括して提起があり、事業・決算報告、事業・予算計画、そして役員改選等が審議され、全て承認された。
議事に続き、校友会未来人財育成基金受給団体活動報告として、上田耕太郎事務局長(’05 産社)が前方スクリーンに経年の基金の推移や成果等をビジュアルに映し出し詳述された。4年ぶりの特別募集も展開していることにも言及され、さらなる継続支援を、と強調された。従前より率先垂範し取り組んでこられてきた熊本県校友会だけに、上田事務局長の言葉には重みがあり、参加者からは賛同の拍手が送られた。
続いて特別企画として「b1昇格に向けて!」と銘打ち、現在B2リーグ所属で熊本を本拠地として活動しているプロバスケットボールチーム「熊本ヴォルターズ」の社長である福田拓哉氏(’13院・経営)と飯田会長とのトークセッションがおこなわれた。福田社長は本学卒業後、京都サンガF.C. や福岡ソフトバンクホークスにてブランド構築やファンクラブの運営等を担われ、大学で教鞭もとられた後、昨年7月に熊本ヴォルターズ代表取締役社長に就任された。紆余曲折のあったこれまでの歩みとその都度乗り越えてきた強い精神力、そして大きな成果の原動力を、飯田会長がソフトな語り口で引き出され、終始、参加者を惹きつけた。9月17日(日)には熊本県立総合体育館で台湾ビールレオパーズ(台湾プロリーグ T1リーグ所属)と交流試合もあり、多くの校友が会場での再会を誓っていた。
懇親会は、古閑友梨事務局次長(’06 経済)が司会進行で開始し、吉良禎人氏(’57経済)が壇上に立たれた。今回も阿蘇マルキチ醤油の「ジャンジャンかけてうまいっ酢」が参加者全員にプレゼントされ、会社が所在する南阿蘇に高森鉄道を利用されてぜひお越しくださいと仰られ90歳とは思えぬ若々しい表情とお声で、乾杯の発声をされ開宴となった。
会場は開宴間もなく熱気に溢れ、各テーブルでは久しぶりの再会に笑い声と笑顔が絶えなかった。今次、参加者の約半数が2000年度卒業以降の校友が参集したこともあり、若い世代同士で近況を語り名刺交換をおこなったり、また世代を超えて年配の校友が座るテーブルに積極的に足を運び、過ごしたキャンパスの思い出を語り合ったり、和気藹々とした空気が絶え間なく流れた。後半にさしかかり今回初参加の15名が順にステージに上がり、各々が会場を沸かせる自己紹介をおこない、熱気は一気に高まった。
そして最後に井野大智幹事(’13 APU)が登壇し、参加者全員で応援歌を熱唱、中締めの挨拶と一本締めで懇親会は閉宴となった。
事務局として、立命館大学BKC地域連携課の布施亮介担当課長が出席した。