2023年8月3日(土)にモンゴル・ウランバートル市内にてモンゴル校友会の総会が開催された。コロナ禍のため、この数年間は思うように活動ができていなかったが、今回モンゴル校友会が設立10年を迎えるにあたり、ドレジスレン会長(‘08院政策)やガルマーバサル事務局長(’07院情理)はじめ、モンゴル在住の校友の熱意から周年記念として開催に至った。
総会には、会場に10名の参加と、オンラインによる併用形式開催された。開会に先立ち、ドレジスレン会長から、皆立命館で学んだことに誇りと感謝を感じており、本日総会を開催でき集まることができたことに謝辞の挨拶があった。
続いて、来賓として立命館大学校友会柴田順夫副会長からは、モンゴル校友会発足10年、また立命館がモンゴルから留学生を迎え入れるようになって20年の節目であり、また当校友会は海外校友会の中でもモンゴル出身の校友で構成される特徴的な校友会であり、今後もオンラインを活用して国境を越えた交流が深まることに期待が述べられた。井上事務局長からは、この20年間で107名のモンゴル出身の方が卒業・修了されており、現在も8名の学生・院生が在籍であることや、大学の近況について報告があった。
次に、校友によるスピーチとして、まずはエンフトゥヤさん(‘04情理院)から、日本への留学からこれまでを振り返る発表があった。当時JDSプログラムを活用して留学し、帰国後は銀行等の企業での管理職や最高執行責任者を経て、その後オンライン学習サービスを起業されている。この事業は日本に留学を決める際に打ち立てた目標であり、そのことが実践できていることが日本・立命館で学んだことが土台となっていると語られた。
続いて、プレブスレンさん(‘05院理工)からは帰国後、現在従事する通信規制委員会(Communications Regulatory Commission of Mongolia)の事業取り組みについて紹介があった。
その後は、会場の出席者が順に近況の報告を行った。
総会後は、会場を変えて昼食会が催された。立命館で学び帰国した後は、政府関係・中央銀行・研究と多様な分野で活躍されている校友も多く、皆でモンゴル料理を食べながら、現在のそれぞれの仕事などの近況から、学生時代にはどこのキャンパスで学んだのか、学生時代の思い出を語り合いながら賑やかに親睦を図った。
昼食懇親会後は、ウランバートル中心部に校友が勤める会社見学を行った。
まずは、国内商業大手ゴロムト銀行へ訪問。プレブドルジ氏(‘10院経済)から当銀行が1995年の設立以降、これまで急成長を遂げてきており、銀行の現状について説明があった。
次に、モンゴル中央銀行を訪問。データセンターの開発プロジェクトに携わられたバットトゥグルさんの案内で、普段は立ち入ることができないサーバールームやセキュリティセンターを見学することができた。
最後に、ICT Group社を訪問し、設立者のルーハムスレン氏から、同社は国内の「ヘルスケア」「教育」「金融」分野のスタートアップ企業約160社のプラットフォームをつくりあげており、今後は「農業」「鉱業」の分野に広げていく予定で、モンゴル人はルーツが遊牧民であるからか相互連携をする意識が強くなく、全体でエコシステムをつくりあげていくことの重要性について説明があった。
なお、事務局として校友・父母課井上拓也課長が出席した。