2021年12月15日(水)と2022年1月29日(土)、立命館宇治高校において、立命館大学の学生・大学院生9名が講師となり、高校2年生を対象としたキャリア企画「授業+R 2021」が実施された。
立命館宇治高校では、内部進学率が高く、生徒の多くは大学受験を経験しないため、一般受験生に比べると大学進学や学部選択を主体的に行うことへの課題を抱えている。「何となく進学」という生徒を一人でも減らそうと、同校キャリア教育部の教員、有志の若手校友、校友会事務局が協力し、2009年度から「授業+R」がスタートした。昨年に引き続き、大学生スタッフが中心となり企画内容を考案しており、現役大学生が講師となる「大学生授業」と社会人が講師となる「社会人授業」の2回の授業を実施している。
この企画は、大学進学を控える高校2年生約300名に対して、学生・大学院生・社会人が、自身の学生時代の取り組みを紹介し、自分らしさを大切に一歩踏み出して経験を積んでいくことの大切さを伝えることで、高校生が大学に進学する意義や、学部選択について主体的に考えるきっかけとなることを目的としている。
1回目の12月15日(水)は、現役大学生・大学院生9名が講師となり、「部活動」「留学」「起業」「サークル・学生団体」「アルバイト」など、多様なテーマで授業を行った。生徒は受けたい授業の2クラスを選択。講師によるプレゼンテーションの後に、大学生活でやってみたいことを考えるグループワークを行った。グループワークでは、「なぜそれをしたいか」「実現させるにはどうすればよいか」などについて積極的に意見交換をする姿が見られた。また、企画運営に携わる大学生スタッフは、1回生や2回生の参加も多く、学生主体の運営に携わることで経験を積み、本人達にとっても学びの多い時間となった。
※記念写真撮影時のみマスクを外しています。
1月29日(土)には、第2弾として、多方面で活躍する若手校友の社会人9名がオンラインで授業を行った。高校生たちは社会人講師のプロフィールを元に、受けたい授業の3クラスを選択。授業では、社会人講師が、現在の仕事の内容、高校時代や大学時代の経験、その経験から得られたことを高校生に向けて語りかけ、自分の興味関心がどう今に繋がっているかを紹介した。授業後半のアウトプットワークでは、楽しいと感じた経験、苦手だと感じた経験について理由とともに振り返りを行い、自分を知るために行動することの重要性を伝えた。前年に引き続き、オンラインで行い、初めて海外からも校友が講師として参加するなど、オンラインだからこそできる授業構成となった。社会人講師からは、コロナ禍であっても、オンラインなど様々なツールを活用しながら、興味のあることに挑戦してほしいとの激励をいただいた。