立命館アジア太平洋大学HPに、記事が掲載されました。
https://www.apu.ac.jp/home/news/article/?storyid=3305
・・・・・以下、記事の内容・・・・・
立命館アジア太平洋大学は、APU2030ビジョン「APUで学んだ人たちが世界を変える」の実現のため、2021年~2030年の中長期計画「チャレンジ・デザイン」を策定し、2021年度から取り組みを進めています。今回、そのチャレンジ・デザイン前半期で最も大きな取り組みとして、2023年4月に実施する新学部の開設と既存2学部の改革について概要をお知らせします。 2023年4月、APUは新たに新学部「サステイナビリティ観光学部」(仮称、設置構想中)を開設し、既存の「アジア太平洋学部」「国際経営学部」の改革、学部共通の学びや学びの場の拡充と合わせて、APUの教育全体を進化させます。
2023年4月改革の3つの柱
1. 「全学共通の学び」と「学ぶ場」を強化・拡充
コロナ禍の経験で培ったオンラインの強みと、オンライン教育を極めたからこそ再発見した対面・実地体験(オフライン)の強みを融合し、学外ネットワークをAPUの教育の中に取り込みます。また、グローバルな初年次教育の場としての国際教育寮APハウスでの取り組み強化、ICT・データサイエンス教育の強化にも取り組み、各学部の専門的な学びと接続することで、APU全体としての教育効果を高めます。新しい教室棟と国際教育寮APハウス(5棟目)も建設し、「学ぶ場」を拡充します。
2. 既存2学部「アジア太平洋学部」「国際経営学部」の教学改革
新・アジア太平洋学部
アジア太平洋学部は、学修分野に新たに「グローバル経済」を加え、既存の「国際関係」、「文化・社会・メディア」とともに3つの学修分野で構成します。「経済学」「政治学」「社会学」の社会科学的アプローチを用いて、アジア太平洋地域を起点に世界の平和と相互理解について学びを深めます。それぞれの学修分野の学びを最大限に高めるために、特徴的な4つの「学び方」を導入し、アジア太平洋地域の未来を構想する学びを、世界をフィールドに展開します。
新・国際経営学部
国際経営学部は、学修分野に新たに「アントレプレナーシップと運用管理(仮称)」を加え、既存の「経営戦略と組織」 、「マーケティング 」、「会計・ファイナンス・」とともに4つの学修分野で構成します。多文化協働学習の徹底により、ダイバーシティ&インクルージョン(D & I)およびアントレプレナーシップ(起業家精神)教育を強化し、新しい価値を創造する社会的責任感にあふれたリーダー育成に取り組みます。
3. 新学部「サステイナビリティ観光学部」(仮称、設置構想中)の開設
サステイナビリティ観光学部では、「持続可能な社会の実現」「グローバル・最先端・サステイナブルな観光」をコンセプトに、APUが掲げる「APUで学んだ人たちが世界を変える」(APU2030ビジョン)の実現を目指します。持続可能な社会の形成と観光に関する基礎的・専門的知識を修得することはもちろん、クリティカルな思考力、分析力、多文化の中の問題解決能力や、コミュニケーション能力、協働力を身に付けることで、様々な社会課題に対処でき、世界市民としての責任感に基づいて行動できる人を育てます。様々な社会の活動主体と協働したインターンシップやフィールドワークをはじめとする学びを通じて、社会と地域について学問横断的に理解する力を身につけます。日本国内に限らず、世界を舞台にした地域開発や、SDGsにある持続可能な開発目標をもとに、より良い地域、豊かな地域づくりを学びたいという想いに応える学部です。
APU教学の全体イメージ:多文化環境を活かした全学共通の教育×学部の専門教育
*サステイナビリティ観光学部は2023年4月設置構想中です。構想中のため、計画は変更になる場合があります。学部名称は仮称です。
*各学部の定員は予定です。
学長 出口治明のメッセージ
今回かねてより準備を進めてきた2023年4月の改革の構想が具体化し、みなさまにその内容をお知らせできる時がきました。
開学以来、APUは2つの学部体制でやってきましたが、2023年4月からは今ある「アジア太平洋学部」「国際経営学部」に新学部「サステイナビリティ観光学部」(仮称、設置構想中)を加えた3つの学部体制で教育と研究の領域を強化・拡大し、新たなスタートを切る予定です。1学年あたり定員数を150名増やす予定です。さらに規模の拡大に対応するために、新しい教学棟と、新APハウス(寮)を建設します。
3学部は、社会・文化・政治・経済・交流を通じた「平和と相互理解」(アジア太平洋学部)、ビジネスを通じた「インクルーシブで革新的な組織と社会」(国際経営学部)、持続可能な開発と観光を通じた「持続可能な社会」(サステイナビリティ観光学部、仮称)の実現をコアバリューとします。それぞれの学部の高い専門性とAPUの多文化・多言語環境で養われる国際通用性の組み合わせが、日本や世界のどこにいても活躍できる強みになります。
開学以来の取り組みで培ってきた「日本の中で最も国際的な大学」という評価を、2030年には「世界の中で最も国際的な大学」と評価され、APU2030年ビジョン「APUで学んだ人たちが世界を変える」の実現、もう少し具体的に言い換えれば「APUで学んだ国際通用性のある人材が、世界のあらゆる場所で、世界をより良く変える中心となって活躍している」状態となっていることを目指します。
今回新学部が目標としているのは「サステイナビリティ」と「観光」の「新しい融合」です。従来の観光では「来て見て帰る」あるいは「宿泊して帰る」式の限界がありました。そのようなスポット的な集客観光では観光地本来の姿が伝わらないどころか、オーバーツーリズム、環境破壊などマイナス面も避けられません。ここに「サステイナビリティ」の要素を組み込むことによって、観光が地元の人々や持続可能な開発に貢献する、新しいツーリズムを誕生させます。いわば「観光がサステイナビリティであり、サステイナビリティが観光である分野の創出」を目指します。
APUは地元大分・別府としっかり手を結び、世界に通用する大学としてAPU第2ステージの発展を目指していきます。どうか引き続きAPUの挑戦にご注目いただき、ご支援をよろしくお願いします。
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メディアで報道されています。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOJC178VR0X11C21A1000000/