大学HPに、記事が掲載されました。
http://www.ritsumei.ac.jp/news/detail/?id=2085
ご父母のみなさまへ
2021年5月17日
立命館大学
学長 仲谷善雄
立命館大学は、つながりを実感できるキャンパスライフにむけて、春学期の準備を進めてきました。4月には、新入生および一年遅れとなりましたが、2020年度に入学された方を対象に、桜が満開となったキャンパスで入学式を開催することができ、新たな出会いと交流のひろがりを、学生とともに実感したところでした。しかし、新型コロナウイルスが爆発的に全国に拡散しており、緊急事態宣言の対象地域と期間も拡大・延長され、たいへん緊迫した情勢となってきています。
立命館大学は、4月19日より、大学における授業は原則オンライン授業とすることを判断いたしました。さらに、5月末まで延長された緊急事態宣言を踏まえ、当面は6月6日まで原則オンライン授業を継続することとしました。
いま猛威をふるい、若い世代にも多くの感染者・重症者を出す変異株は、感染力が強く、「3つの密」が揃う場でない状況においても感染する事例が報じられています。これまで以上に強い危機意識をもって対応する必要があり、京都・大阪・滋賀のキャンパスに広域から通学されている学生の安全・安心を第一に考えた対応であることを、ご理解いただければと存じます。
なお、キャンパスは原則としてこれまで通り利用することが可能で、対面による授業は一部限定的に実施しています。今後、感染状況が改善し、安全・安心が確保されれば、すみやかに対面授業を再開します。
オンラインを活用した教育については、留学プログラムや海外の研究者と学生をオンラインで結んだ授業やディスカッション、美術館等のヴァーチャル・ツアーなど、物理的制約を超えたグローバルな取り組みも進んできています。このような教育実践も積極的に取り込み、新たな学びのカタチにつなげていきたいと考えています。
課外自主活動については、各団体が自主的な組織として活動や日々の感染予防に関する計画を作成し、その内容の適切性を大学が確認するプロセスを経て、4月末時点で471の登録団体のうち216団体が対面活動を再開しています。一方、通常6割のところが4月末時点で、2回生が4割弱、1回生が1割強の加入状況にとどまっているのが実情です。大学では、学びと成長に不可欠な学生相互・友人との「つながり促進」として、先輩と相談できる機会や2回生を含めた新入生歓迎企画を、オンラインを活用して5月末まで実施し、さらに6月も継続し実施する予定です。また、昨年の経験を教訓に、学生サポートルーム等の支援に加えて、行動が制約された生活で生じるストレスのサポートとして、メンタル面のセルフチェックのサービスを開始する予定です。
立命館大学は、感染拡大の状況に応じて、学生と教職員の生命と健康、そして安全・安心の確保を第一に、教育研究・課外活動を継続できる環境を整え、考え得る支援を実行してきました。
学生たちは、置かれた状況の中でできることを精一杯考え、歩みを進めています。日常のありがたみを再確認し、感謝の気持ち、相手の気持ちを慮る姿に、胸が熱くなります。
大切なことは、この困難を乗り越え、学び、成長していこうとする意欲を喪失させてはならないということです。立命館大学は、学生のチャレンジを応援し、未来を切り拓いていく礎となる学生生活を実現できるよう全学をあげて支援していく所存です。
ご理解とご協力をお願い申し上げます。