大学HPに、記事が掲載されました。
http://www.ritsumei.ac.jp/news/detail/?id=2057
2021 年4月16日
学生のみなさんへ
「オンラインを活用した学びの新たなカタチをめざして」
立命館大学 教学部長 中本 大
学生部長 河原典史
学生部長 中西純司
4月に新学期を迎え、授業や課外自主活動あるいは仲間との交流など、それぞれに充実した学生生活がスタートしたことと思います。立命館大学では新型コロナウイルス禍による困難な状況にあっても、学生のみなさんが安心してキャンパスでの対面授業や課外自主活動をはじめとする学生生活を過ごせるように、万全の感染防止対策を講じてきました。
しかしながら、最近確認されはじめた新型コロナウイルスの変異型は、その感染力が強いだけではなく、若年層でも重症化の可能性があるとも言われています。また、関西圏においては爆発的な感染拡大の兆候がみられています。学生のみなさんのなかからも、キャンパスに通学することや、キャンパス内での混雑などに不安を感じるとの声が寄せられています。
このため、本学としては 「新型コロナウイルス感染症に対する⽴命館⼤学の⾏動指針(BCP)」の活動レベルを一段階引き上げ、「BCPレベル3」としたうえで、4月19日(月)より、オンラインを中心とした授業に切り替えることとしました1。キャンパスを結節点として、友人との出会いや交流を深める機会を提供することは、大学として重要な役割のひとつです。一方で、学生のみなさんをはじめ、大学に集う人々の安全と安心を守ることはそうした諸活動のもっとも基本的な前提です。もちろん、感染状況が改善し、学生のみなさんの安全と安心が確保され、BCPレベル2に変更した場合には、すみやかに授業形態を見直し、対面授業を再開します。
また、リアルな環境と同じように、オンラインの環境でも学生のみなさんが学び、成長する機会を創出することが新型コロナウイルス禍における大学としての取り組みのひとつになっています。昨年度には、オンラインの活用によって学びを深めることや、対面とは異なる形態でのコミュニケーションの契機となることを経験しました。つまり、オンラインでの学びには大きな可能性があることを、私たちは理解しました。課外自主活動でも、サイバーキャンパスが立ち上がり、またRIMIXやRI-sAなどのオンライン上での情報交換・交流によって、ひとつの新たな学生生活のカタチが生まれています。授業においても同様に、対面の代替という捉え方ではなく、実施形態に関わらない授業の質向上は重要です。学生のみなさんと一緒に、オンラインを活用した学びの新たなカタチ、新たな価値を生み出していきたいと考えています。
一方、対面・オンラインの活用を問わず、充実した学びや学生生活を確保するうえでは、一人ひとりの健康管理や自己管理が大切です。感染報告の多くはキャンパス外における複数名での不用意な飲食、すなわち飲食の際にマスクを外してしゃべることによる飛沫感染に起因することがわかっています。学生から友人や家族などへと感染の連鎖も報告されるなか、学内外において「ひとり食事」や「黙食」を徹底してください。また、正課・正課外を問わず、ゼミやサークル活動などでの飲食をともなう集団での懇親会はやめましょう。とりわけ、飲食をともなう新歓コンパなどは開催しないようにしてください。
みなさん自身、そして家族や友人など大切なひとの健康を守るため、正課・正課外のあらゆる活動からクラスター感染を発生させることは絶対に避けねばなりません。日常生活も含めた適切な感染予防対策のすべてに対し、みなさんの一人ひとりが徹底して実践することが対面活動実施には欠かせません。対策を遵守しない行動は、自ら対面活動の継続の権利を放棄することにつながりかねません。また、対面活動を継続する場合でも、授業やサークル活動への参加は決して強制ではありません。体調に不安を覚えた場合、遠慮なく教員や保健センターへご相談ください。
また、大学授業のオンラインへの切り替えは大阪府からの要請で、なぜ他のキャンパスにまでおよぶのかとお考えの皆さんもおられることでしょう。これは、各キャンパスの学部に所属する学生の通学圏が大阪府を含む複数の府県にまたがること、キャンパス間の学生の移動が多いこと、さらに感染拡大状況が関西圏全体に広がっていることによります。いまは移動や人と人との接触を最小限に抑え、感染拡大を防止するために、一人ひとりが自覚し協力して取り組む時期であり、ご理解をお願いしたいと思います。
今回のBCPレベルの変更後も、本学のキャンパスには入構できます。図書館や情報関連の諸施設、コモンズやラウンジなどの諸施設も利用できます。感染防止対策を徹底したうえで、ご利用いただければと思います。また、学部事務室、学びステーション、学生オフィスやスポーツ強化オフィスも開室していますので、学生生活を過ごすうえで、不安に思うことや相談したいことがあれば遠慮なくご相談ください。なお、就職活動支援、留学相談や学生生活の相談全般も、オンライン・電話・窓口など様々な形態で行っています。
困難なときだからこそ、大学は学生の学び、学生生活をしっかりサポートし、学びのチャレンジを応援していきます。ともに、この困難な状況を乗り越えていきましょう。
*新型コロナウイルス感染拡大の予防については、次のマニュアルをよく読んでください。
新型コロナウイルス感染拡大予防マニュアル