卒業生・修了生(校友会新入会員)の皆さんへのメッセージ
卒業生・修了生の皆さん、ご卒業・修了誠におめでとうございます。
昨今の新型コロナウイルスによる肺炎の感染状況に鑑み、立命館大学卒業式・大学院学位授与式が中止となったことは残念でなりません。式典の場で、皆さんと共に、人生の大きな節目をお祝いすることはできませんが、この場を借りて立命館大学校友会からのメッセージを送りたいと思います。
皆さんは、立命館大学を卒業・修了し、「学生」「大学院生」から「校友」となりました。校友会を代表し、皆さんの「立命館大学校友会入会」を心から歓迎します。
立命館大学校友会は、立命館大学・大学院の卒業生・修了生・教職員で構成される同窓会組織で、会員数37万名を誇ります。母校の後輩、即ち「未来の校友」を積極的に支援するとともに、母校の発展に寄与しています。また、校友相互の親睦や交流を図り、校友の活躍を励ましあいながら、社会の発展に貢献することを活動理念にしています。
設立は、1919年。昨年、100周年を祝い、立命館発祥の地である京都の国立京都国際会館で「100周年記念オール立命館校友大会」を開催しました。その記念すべき機に立ち会える喜びをのべ2,000名を超える校友・在学生・院生、市民の皆様と分かち合うことで、一層のきずなを深め、輝かしい第二世紀に向け大きく踏み出すことを誓いました。
100年という節目は極めて大きな変化のチャンスであります。このため校友会はその節目に「校友会活動ビジョン」を策定し、組織として目指すビジョンとして、「未来を生みだす、立命のきずな。応援しよう、個のかがやきを。」を掲げました。
これまでの校友会の大きな取り組みとして、「校友会未来人財育成基金」という寄付の募集活動があります。この基金は、「母校後輩支援」という校友会設立の原点に立ち、集まった寄付金を「+R校友会未来人財育成奨学金」として、未来を切り拓く後輩学生のために活用されています。
歴史的節目に校友会が今後目指すべき姿として示した、この校友会活動ビジョンを礎に、母校・後輩を支援する循環型支援の文化を全国へさらに根付かせていこうと考えています。今日から校友になられる皆さんも、校友会活動ビジョンを理解し、これからの後輩の未来を応援していただければと思います。
校友は国内外を問わず幅広い分野で活躍し、その存在はますます輝きを増しています。国内に52の都道府県校友会、国外にアメリカ・ドイツ・中国・シンガポール・タイ・ブラジルなど34の海外校友会、学部・研究科には21の学部・学系校友会があり、地域・職域・ゼミ・サークル等のグループ校友会は600以上にものぼります。
卒業後、皆さんが活躍される社会では、いかに多様なネットワークを有しているかが重要となり、校友会と接点を持つことで、異なる組織、世代の人と交流したり、全く違った考え方に触れたり、経験知や情報を得たりすることができます。都道府県、学部・学系、ゼミ、職域、サークルなど、さまざまな校友会で開催するイベントに、積極的に参加いただければ、大きな財産になることは間違いありません。
皆さんの校友会の入会を祝し、オリジナル記念品として手作りの栞紐つきの「BOOK COVER(ブックカバー)」を贈ります。卒業する皆さんと立命館をつなぐものとして、ぜひ、お手元に届きましたら使い続けていただければと思います。
最後になりましたが、皆さんの人生が、校友会への参加・参画を通じて、多様な校友ネットワークに支えられながら輝かしいものになることを祈念しています。
2020年3月20日
立命館大学校友会
会長 村上 健治
元・大和ハウス工業株式会社 代表取締役社長