10月26日(土)、山口市湯田温泉「ユウベルホテル松政」にて「創立60周年記念 令和元年度 立命館大学山口地区校友会総会・記念講演会・懇親会」が開催された。近隣県(広島、北九州、宇部小野田、山口周南地区、下関)からの来賓を含む約60名が出席した。
【総会】今春卒業ながらすでに即戦力として活躍されている山口朝日放送アナウンサー・具嶋柚月氏('19産社)の司会により開始した。まずは、立命館大学山口地区校友会・清弘和毅会長('68経済)が登壇され、「10月19日の100周年記念校友大会は素晴らしい祝典だった。母校が日本を代表する大学になったことと校友会との深い絆について改めて実感した。大学と校友会は車の両輪のようなものなので、未来人財育成基金を含めて今後の校友会活動に対しても引き続きご理解とご支援を頂きたい。60周年という長い歴史を持つ山口地区校友会も、これまでの歩みに想いをはせ先輩方のご努力に一層の感謝をしたい。立命館のエンジの旗の下、ご縁ある者同士お互いに和を尊び協力し合い、より活性化するように楽しい校友会活動に続けていきましょう」と挨拶をされた。
続いて来賓を代表し、立命館大学校友会・林幸雄副会長が100周年記念校友大会への御礼と未来人財育成基金の謝辞と共に継続的支援について改めて呼びかけられた。来賓紹介後は、未来人財育成基金の奨学生として生命科学部4回生の戸簾隼人さんが、「環境学習から技術開発、そして文化的な循環に」というタイトルで活動報告を行った。パワーポイントを使いながらSDGsへの取り組みについてわかりやすく説明すると共に、未来人財育成基金と校友会への感謝と今後の循環型システムへの積極的な関わりを述べた。その後、議事に進んで大田正之事務局長('80経済)が一年間の事業・会計・監査報告を一括で行ない、全て満場の拍手をもって承認された。
【記念講演会】創立60周年記念として、学校法人立命館理事で立命館大学グローバル教養学部初代学部長の金山勉教授の講演会が催された。タイトルは「山口から世界へ 立命館がグローバル社会の未来を切り拓く」。金山先生は山口生まれ・育ちのため、まずは山口県民の特性(強い向学心・豊かな先見性・進取の気質・質実剛健・郷土への奉仕心等)を溢れる郷土愛から紹介され、それを源泉に山口から世界を意識しグローバルな道を歩み始めた。その後、「真の世界・グローバル標準の大学教育を実現するために」国内外と学内外を奔走され5年をかけて立命館大学(RU)とオーストラリア国立大学(ANU)との連携を結実、4年間で両大学から各々の卒業証書を手にすることができるプログラム(RU・ANU両大学の卒業生となる)を世に出した。その成功への道のりは、まさにアカデミック&ダイナミックな内容で、終始、会場参加者は魅了され固唾を飲んで聞き入っておられた。かつて、テレビ山口に在職中はお茶の間で人気のある記者・アナウンサーだっただけに、温かく語る「挑戦をもっと自由にしながら、グローバル社会のさらなる未来を切り開く」学園ビジョンは、大変わかりやすく素晴らしい内容だ、と会場には終始感嘆の声が響いていた。
【懇親会】来賓を代表し、校友会副会長で鹿児島県校友会の福元寅典顧問による乾杯の音頭で始まった。続いて、北九州校友会・藤田卓也会長('79経済)の挨拶、校友による事業アピール、若手校友の紹介が行なわれた。また、恒例となった100円ジャンケン大会では優勝者から未来人財育成基金に全額寄付され、会場はおおいに沸いた。大抽選会では、地元山口県や鹿児島県をはじめとする九州・中四国の特産品等が壇上に並び、会場は大いに盛り上がった。終盤に入ると、学生時代に応援団長として鳴らした広島県校友会・上野康史会長('82理工)と山口地区校友会・金子勲常任幹事('65法)がステージに登り、それに合わせて全員が円陣を組み校歌・応援歌を斉唱して会場の熱気が最高潮に達した中、宇部小野田校友会・江本郁夫会長('79理工)のご挨拶で中締めとなった。最後は60周年を祝して全員満面の笑顔で記念撮影を行いお開きとなった。(校友会事務局からは、校友担当課長の布施亮介が参加)