2019年9月14日(土)17:00より、鶴屋百貨店カーネーションサロンにて第60回となるオール立命館熊本県校友会総会・懇親会が開催され、来賓、九州・沖縄ブロックの校友を含め約54名が出席した。
総会は上田耕太郎幹事(’05 産社)の司会により開幕した。物故者への黙祷、校歌斉唱の後、隈部幸一会長(’72経営)は、「今総会において12年間務めた会長を交代させていただく。皆様のご支援により、楽しい思い出がたくさんできた。本日はゆっくり楽しんでいただきたい」と挨拶した。
来賓挨拶では、はじめに、学校法人立命館の仲谷善雄総長が、「学園は来年創立120年を迎える。他社に尊敬の念をもって、他者と協力しながら進める、ダイバシティーを前提とした学園創りをすすめたい」「自分自身の可能性にワクワクできる大学にする」「校友会の未来人財育成基金は、世界や地域で活躍できる学生を支援していただいている、これからも立命館がグローバルで地域に根ざした総合学園となるようご支援・ご協力をお願いしたい」と挨拶された。
続いて、福元寅典立命館大学校友会副会長は、「60周年おめでとうございます。熊本は、就職情報交換会など先進的な取組みを早くから開催され、大変まとまりのある校友会である。今年は、校友会設立100周年となるが、この歴史を更に発展させていきたい。未来人財育成基金へも一層のご支援をお願いしたい」と挨拶された。この後、村上健立命館アジア太平洋大学学長室室長が「別府は、16万の都市で6千人の若者がいる。APUも来年20周年となる。新学部構想もあり、更なる発展に向けて今後ともご支援をお願いしたい」と挨拶があった。
続いて、議事に入り、平成30年度事業ならびに収支決算報告、監査報告、令和元年事業計画、予算案、役員改選が審議され、全て承認された。
次に、会長交代に伴い、福元校友会副会長より隈部前会長に感謝状・記念品が贈呈された。
隈部会長は「12年間の思い出が今蘇ってくる。先輩・後輩の力で何とか務めることができ、心から感謝申し上げる」と挨拶された。この後、新たに会長に就任された飯田俊之会長(’82 産社)は「この熊本県校友会を更に活性化できるようご協力をお願いしたい。来年は家族で参加できる会を目指したい」と挨拶があった。
議事に続き、校友会未来人財育成基金学生成果発表として、法学部4回生戸上雄揮さんより活動報告がおこなわれた。熊本県出身の戸上さんは、熊本地震をきっかけに、熊本・東北でのボランティア活動を始めたことや、+R校友会未来人財育成基金を使って「くまもと若者会議」を開催したことなどについて発表し、これからも地方創生にかかわり続けていきたいとの思いを語った。発表後、飯田会長から会場に配布のぽち袋に未来人財育成基金の協力をお願いしたいと訴えかけられ、それに多くの校友が賛同された。
懇親会は、古閑友梨事務局次長(’06 経済)の司会で進行。初村雅敬北九州校友会幹事長による乾杯の発声で懇親会はスタートした。しばらく懇談後、今回初参加者と新卒者9名の方の自己紹介がおこなわれ、「退職して、初めて参加したが、とても楽しかった。来年からは続けて参加したい」との宣言もあり、大いに盛り上がった。また参加者全員に、熊本県校友会の顧問である吉良禎人氏(’57経済)より阿蘇マルキチ醤油の「ジャンジャンかけてうまいっ酢」がプレゼントされた。
最後は"グレーター立命“を全員が肩を組んで熱唱し、前園潮顧問(’73経済)の中締めの挨拶と三本締めでお開きとなった。
【60周年記念講演会】
総会に先立ち、記念講演会が開催された。講師は、本学産業社会学部1995年卒業で、現在カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 公共サービス企画カンパニー カンパニー社長である高橋聡氏。
現在、全国的に知名度が高い佐賀県武雄市の図書館であるが、「ゼロ」からスタートし、高橋氏の並外れた情熱と努力で周りを巻き込み、図書館を軸として「町全体の活性化」につながったかを軽妙に語られた。
高橋氏の「疎外感、差別感、不平等」について、図書館を通じて解決したいとの思いは、市民生活をより豊かにする図書館の誕生により、町の誇りを取り戻すことにつながっている。
1時間の講演は、あっという間に過ぎ、余韻の残る講演会であった。