2019年6月16日(日)、京都観世会館にて、「能楽部創部90周年記念能楽会」が開催された。立命館大学校友会は、設立100周年記念として後援をおこなった。
1929年に結成された能楽部は、激動する厳しい時代の中でも廃絶することなく、その活動を続け、現在も、観世流能楽師である青木道喜師の指導のもと、「立命能」を始めとして、学生が演じる能楽では最も活発な活動を続けている。活動拠点である衣笠キャンパスでは、春の「立命薪能」や秋の「立命能」などの多彩な催しを行い、日本の伝統芸能である能楽の素晴らしさを、学生のみならず地域住民の方々にも伝えている。
また、能楽部に在籍した校友で結成される能楽部OB会は、現役学生の活動を支援するとともに独自に京都または京都以外の地で年1回の自演会を開催するほか、京都観世会館にて能楽を含んだ色々な形式の演目からなる発表会を60周年から10年に一度開催している。
今回の90周年記念能楽会は、能楽「杜若(かきつばた)」「熊坂(くまさか)」や舞囃子、一調、仕舞などの演目を現役学生、OBOGら総勢約120名が演じた。また、能楽部と交流のある法政大学能楽研究会OB会、京都大学能楽部観世会OB会、京都女子大学能楽部観世会OG会も参加された。
終演後、ウェスティン都ホテル京都へ会場を移し、「能楽部創部90周年記念祝賀会」が開催された。能楽部OB会の打出勲さんの司会進行により、水野力雄会長による挨拶、学校法人立命館の森島朋三理事長と法政大学能楽研究会OB会の上村誠会長による来賓挨拶の後、観世流能楽師である青木道喜氏の乾杯挨拶により開宴となった。歓談中は幅広い年代の交流がおこなわれるとともに、能楽のシテをされた徳岡和美さん・坂井順亮さん、能楽部の山本築部長、京都大学能楽部観世会OB会の明石徳之さんと京都女子大学能楽部観世会OG会の友田葉子さんによる挨拶が続いた。宴もたけなわとなったところで、永楽勝司さんによるリードで校歌・寮歌・応援歌を斉唱し、最後は青木道喜氏のリードで千秋楽を斉唱してお開きとなった。
当日は、校友会設立100周年記念ロゴのミニフラッグによる撮影がおこなわれた。
なお、事務局として立命館大学の曽谷直樹校友・父母課課長補佐が出席した。