2017年9月9日(土)、14時よりアートホテル新潟駅前にて新潟県校友会「2017年度校友の集い・定期総会」が開かれ、来賓、同伴者含め約90名が出席した。
定期総会の進行は、10年連続の司会となる加藤雅之副幹事長(’98経営)が務めた。開会の挨拶では樋口和道会長(’78法)が、昨年50周年を迎えた新潟県校友会の記念事業の締めくくりとして、今回デジタルアーカイブが刊行されたこと、2年後に迎える全国校友会100周年を盛り上げるため、新潟県応援隊という組織を結成したことなど、新潟県校友会の取り組みを紹介した。
来賓の市川正人・学校法人立命館副総長からは未来人財育成基金の協力への感謝の意を伝えられると共に、グローバル化対応が進んでいる学園の近況についての紹介があり、福元寅典・立命館大学校友会副会長からは、150年前の明治維新のことからグローバル化と人材育成は重要な課題であったこと、逆風の中で母校を支えるためには未来人財育成基金が不可欠であると訴えた。また、桑原勇健・福島県校友会会長は東日本大震災の復興支援活動への感謝とともに、来年の仙台大会へ足を運んで欲しいと呼びかけた。
総会議事では、渡邉剛幹事長(’91経営)が会務報告を行い、拍手多数で承認された。特筆すべきは樋口会長による開会挨拶でも触れられた「校友会設立100周年 新潟県応援隊」の結成で、小畑正敏副会長(’71文)を隊長、江川功幹事(’81経営)を副隊長に、他10名の隊員が名を連ねており、今後も隊員を拡充していくという。
閉会に際して小畑応援隊長が登壇するや、新潟県応援隊の隊員もずらりと登場。100周年ロゴをあしらった横断幕をかかげ、「がんばろう!」と唱和した。
続く校友スピーチでは、薬学部6回生の中山卓也さんが「オリンピックと文化」と題して、リオオリンピックで水質調査を行なった経験を報告した。新潟県佐渡市出身の中山さんは、未来人財育成基金からも拠出されている「+R個人奨励奨学金」を渡航費の一部に充て、オリンピック会場での調査を実施するかたわら、佐渡の魅力を世界にPRする活動も行なったという。「この奨学金によって自分の活動が認められたという自信ができました。また受給者同士のネットワークが生まれたことは何よりの財産です」と語った。新潟県校友会では毎年校友スピーチを企画しているが、現役学生が講演を行なうのは初めてである。コーディネーターを務めた駒形哲也副幹事長(’01政策)は、「頼もしい後輩の話から校友も多くの刺激を受けたはず。今度はその気持ちを、未来人財育成基金に還元してほしい」とさらなる理解を求めた。
写真撮影を経て、懇親会からは司会を小野朋子副会長(’92)にバトンタッチ。三味線プレイヤー史佳さんの演奏で乾杯前から盛り上がり、開会の挨拶では小野守通名誉会長('69経営)が、「本部校友会の副会長として全国で堂々と活動できるのも、新潟県校友会というバックボーンがあってこそ」と激励した。その後、来賓・県外からの参加者が登壇して一言ずつ自己紹介をし、山梨県校友会の福田秀夫会長の発声で乾杯した。懇親会は江川幹事による立命館アニバーサリーの演奏などをはさみつつ、終始和やかな雰囲気で行なわれ、最後は全員で肩を組み「グレーター立命」を合唱、若手校友の万歳三唱を中締めに閉幕となった。