2016年2月27日(土)、OIC(大阪いばらきキャンパス)にて「全国都道府県校友会代表者会議」が開催され、全国の校友会から約260人が参加した。 開会に先立ち、村上健治校友会長(’70産社)が「運動部をはじめ母校の活躍が目覚しい一年であった。さらなる発展のためにも校友がより積極的に支援したい」と挨拶した。続いて吉田美喜夫総長が未来人財育成基金協力への感謝と共に、OIC開設や学生のスポーツでの活躍をはじめとする母校の近況を報告した後、海外に出張した際には現地の校友と交流しているとし、幅広く活躍する校友の層の厚さを称えた。この後、事務局から校友情報抽出依頼や会報「りつめい」の同封に関するルールなどの業務連絡、オール立命館校友大会2016in金沢の宿泊に関するお知らせ、若手・女性校友参加促進のための補助制度の説明、校友会設立100周年記念誌制作に向けた資料・情報提供のお願いがあった。会の終盤では校友会未来人財育成基金募集推進特別委員会の林幸雄委員長(’73産社)が登壇し、未来人財育成基金の使途を広げる旨の提案を行った。最後に村上健治校友会長が「各都道府県によって差の出ないようリーダーが未来人財育成基金の趣旨をよく理解し、一丸となって取り組んで欲しい」と締めくくった。
この後、会場をOICカフェテリアに移してグループワークが行われた。まず、留学や課外活動、「+R個人奨励奨学金」採用者など多方面で活躍する学生10名が登壇した後、世代別に分かれたグループを回って7分間のプレゼンテーションを行った。各グループではそのプレゼンテーションを聞いた上で学生に対してどのような支援が可能か意見交換を行い、それぞれ2分間にまとめ発表した。どのグループも学生たちの熱意に感銘を受けた様子で、未来人財育成基金といった経済的支援以外に、「地方遠征がある場合は必ず応援に行く」、「メジャースポーツ以外の分野でも地方公演・試合がある場合は周知できるようなシステム作り」、「人脈・ネットワークを提供する」、「流通経路の確保」といった様々な人的支援、精神的支援のあり方が提案された。
休憩を挟んだ後、長田豊臣理事長の乾杯の音頭と共に情報交歓会がスタートした。参加者は料理やドリンクを片手に会話を楽しんだ。先のグループワークの限られた時間内では十分に質問できなかった参加者たちが、学生を囲んでさらに詳しく話を聞く場面も見られた。宴もたけなわの頃合いに茨城県校友会の木山秀一氏('81法)の力強いリードで応援歌を合唱し、盛況の内に閉会となった。
なお、情報交歓会では、福の島プロジェクトの福島県産品PRイベント「二人称的情報伝達による、風評被害対策事業」がおこなわれた。本事業は福島県県中農林事務所の「ふくしまの恵みPR支援事業」の採択を受け、県産農林水産物の販売促進等PR活動を通じ、風評の払拭を図り、県産農林水産物等の販売・消費の拡大を目的としたものである。福の島プロジェクト事務局長である馬場幸蔵さん('76産社)からの呼びかけの後、出席者は福島県から持参された福豆屋の牛飯、地酒、果樹園やまとのリンゴ、奥会津天然水、玉川村 こぶしの里のさるなしジュースを味わった。また、各テーブルは須賀川市にこにこバラ園のアレンジで飾られ、お土産として参加者全員に福島県産ひとめぼれサンプルと現状紹介のDVDを配布していただいた。立命館大学は発災直後に災害復興支援室を立ち上げて福島県との復興支援に関わる連携協定を締結し、立命館大学校友会もまた東日本大震災復興支援特別委員会を立ち上げ、ともに復興支援活動に取り組んできた。今回の取り組みによって福島県の現状や県産品の評価などを「福島県の正しい情報源」として全国に伝達する一助となったならば幸いです。