2013年7月6日(土)9時20分から「名庭を愉しむ―造園植治次期12代小川治兵衞 小川勝章さんとともに―」が実施され、校友および同伴者と事務局あわせて45名が参加した。
今回の企画は、作庭家・造園植治次期12代小川治兵衞で京都校友会の幹事でもある小川勝章氏(1996法)の全面的な協力により実現したもので、新たな作庭とともに、歴代が手掛けた庭園の作庭・修景・維持などにも取り組まれている小川氏の案内により、一般非公開の名庭園を訪問し鑑賞するという、またとない貴重な機会となった。
京都東山の名庭園を訪問した後、ウェスティン都ホテル京都「葵殿」にて小川氏により「千古のみどりに託された思い」と題して講演が行われた。先人への畏敬の念、次代へ繋ぐ担い手としての誇り、「庭園=地球」、庭園をもっと身近に感じてもらいたいという想い、謙虚さと思いやりに満ちた語り口に参加者全員が引き込まれ、時を忘れて熱心に聞き入った。
続く会食・懇親会は、布垣豊会長(1961法)の挨拶に続く乾杯の発声により開宴となった。参加者は、左手に京都の東から北へと広がる眺望を、右手に「葵殿庭園」(7代目小川治兵衞作)を楽しみつつ、京都校友会の仲間同士で懇親を深めた。途中、参加者の平林幸子氏(1971法)、清水厳三郎氏(1965文)、于修忠幹事(1993国際)、畑元章幹事(2007理工)らが、講演の感想や自らの近況報告などを述べる場面もあり、会場は終始和やかな空気に包まれた。懇親会終了後は、ウェスティン都ホテル京都内の「佳水園庭園」(8代目小川治兵衞作)を鑑賞して閉会。京都、日本、そして地球の素晴らしさとかけがえのなさに思いを馳せる一日となった。