11月11日(日)11時より、衣笠キャンパスの末川記念会館にて、「2012年度立命館大学京都校友会年次総会」が開催され、京都府在住・在勤の校友および来賓、総勢120名が出席した。
第1部では、矢野桂司立命館大学文学部教授が「"バーチャル京都"で京の時空散歩」と題する講演を行った。"バーチャル京都"は、過去、現在、未来の京都の景観をweb上に表した2次元3次元のデジタル地図。過去の絵地図等から得た情報と、現在の京都の街の地理的・文化的諸情報(個々の町家内部や祇園祭山鉾の細部に至るまで)が、GIS(地理情報システム)により融合されている。市民の力も借りて地道に集められた膨大な情報が精緻なデジタル地図になるまでの過程と、この研究の将来性に、参加者は熱心に耳を傾けていた。
第2部の総会は、第1部に引き続き、姫野直人幹事('97産)の司会のもと進行、冒頭に、この1年間にご逝去された校友の方々へ黙祷を捧げた後、全員で校歌を斉唱した。
布垣豊会長('61法)は、挨拶のなかで、今年で再興3年目を迎えた京都校友会は、組織および財政基盤の更なる強化とともに、より魅力的な校友会となるべく、検討や取組みを進めてきた。今後さらに多くの方々に総会に参加いただけるような工夫や手立てを検討したい。」と述べ、「大阪茨木新キャンパスの開設および立命館中・高の長岡京市への移転をはじめとする立命館の将来に向けた基盤づくりに向けて、物心両面での支援と協力を」と呼びかけた。
来賓の本郷真紹立命館副総長は、大阪茨木新キャンパスおよび3キャンパスの高度化に向けた準備状況とともに「学生にとっての手本・目標は今日各分野で活躍されている校友皆様方の姿、温かく見守るだけでなく育ててやるという気持ちで、一層のご支援・ご指導をお願いしたい。」と述べた。
続いて、挨拶に立った林幸雄本部副会長・愛知県校友会会長('73産社)は、「我々のキーワードは立命館。立命館の進化・発展に遅れることなく、我々校友会も大いに自身の活性化を図り、立命館の進化・発展に何がしかの貢献ができればという思いでいる。」と述べ「未来人財育成基金」への理解と参加を呼びかけた。
議事は、布垣会長を議長として進められた。村上吉胤事務局長('89経営)により、「2011年度活動報告、決算報告および監査報告」「2012年度役員体制」「2012年度事業計画および予算」について報告および説明がなされ、質疑・応答を経て、拍手にて承認がされた。
総会終了後には、今年の学園祭実行委員長である古谷顕伸さん(映像4)と立命館大学応援団チアリーダー部5名が登場、古谷さんから学園祭のPRと日頃の支援に対する御礼が述べられた後、応援団による演舞が行われ、グレーター立命と校歌が高らかに響きわたった。
第3部の懇親会は、レストラン・カルムで74名が出席して行われた。布垣会長の挨拶の後、肥塚浩副会長('87院経済)による乾杯でスタートした会は、途中、立命館オリジナルグッズを景品としたじゃんけん大会も交えつつ、終始和やかな空気に包まれた。最後は岡野益巳副会長('72理工)の中締めの挨拶で閉会となった。