2011年7月30日(土)、世界文化遺産の賀茂別雷神社(通称:上賀茂神社)を会場に「上賀茂神社と賀茂川、夏越の宵に神事を極める」が実施され、45名の校友と事務局4名が参加した。
第一部の講演会では、「上賀茂神社と賀茂川―その歴史と賀茂川の治水」と題して、上賀茂神社権禰宜(ごんねぎ)で校友でもある乾光孝さん(H9文)より、神社に伝わる古文書等にある記述をもとに、永く賀茂川とともにあった上賀茂神社の歴史や賀茂川の治水についてのお話しを伺った。
当日は旧暦の6月30日、本来の「夏越の大祓(なごしのおおはらい)」の日であった。
続く第二部では、夕闇のなか境内を進み、まず「ならの小川」に参加者が各自災いを託した人形(ひとがた)を流す「夏越の大祓」神事を、続いて、本殿と権殿が東西に並び建ち共に流れ造の典型として国宝に指定されている社殿にて正式参拝を、ともに解説付きで体験した。参加者は、静けさの中に響く虫の声に耳を澄ませながら、時折そよぐ夜風の心地よさを感じつつ、一時、清らかな気持ちに包まれていた。