2011年10月22日土曜日17時30分より、たかつき京都ホテルにおいて、立命館大学高槻・島本校友会が開催された。同会は今回が第6回目の総会開催。65名の校友および同伴者、高槻市内在住の大南正瑛立命館元総長(現名誉役員)、木村一信名誉教授(現プール学院大学学長)など元および現教職員、大阪校友会、関西学院・関西大学・同志社各校友会からの来賓等あわせて、総勢75名が参加。アコーディオン奏者米村博実さんの特別演奏にあわせて、日本の愛唱歌と懐かしのメロディを大合唱しつつ、交流・懇親を深めた。
由岐英副会長(S61/1986経済)の司会進行で始まった第一部総会は、東日本大震災の犠牲者と本年1月に急逝した同会初代会長の荘田新次さんを悼み全員で黙祷を捧げ、その後会則規程により更谷孝さん(S40/1965文)を新会長に選出。あらためて登壇した更谷新会長は、故荘田前会長の大きな功績に謝意を表明しつつ、「会員相互の協力を得て、今後も本会をますます発展させて荘田さんのご恩に報いたい」と述べ会長挨拶とした。
引き続いて役員紹介および事業・会計監査報告が行われ全て承認されたのち、同日の総会・懇親会は、東日本大震災復興支援を期して、「義援金募集」が行われるほか、東北地方より取り寄せた銘酒等が各テーブル上に供される旨報告がなされた。
来賓を迎えた第二部は吉田定雄常任幹事(S44/1969産業社会)が司会進行を担当。アコーディオン伴奏による校歌斉唱ののち来賓紹介が行われ、代表して柴田晃大阪校友会副会長、木村名誉教授が祝辞を述べた。続いて校友会本部より参加の野村慶人校友・父母課員が学園・校友会の近況報告を述べ、大南元総長の乾杯発声にて開宴となった。
ほどなく壇上にアコーディオンを抱えた米村さんが登場。「トロイカ」「カチューシャ」「一週間」など、おなじみのロシア民謡を演奏しつつユニークな口上による歌唱指導を行うと、最初は表情がやや固めであった参加者も徐々に頬がゆるみ、杯を片手に歌を口ずさむ校友の姿が次第に多くなっていった。
インターミッションを挟みつつ、断続的に展開された『うたごえ喫茶』は段々とヒートアップ、中盤以降に演奏された「青い山脈」「高校三年生」などの懐メロでは来賓も含め、のどに自慢をもつ参加者によるマイクリレー、あるいはグループコーラスとなって、参加者からは拍手・手拍子も出でるようになり大きな盛り上がりとなった。
演奏の最後は、東日本大震災の復興に祈りをこめて、宮城県の民謡であり大漁唄いこみである「齋太郎節」を全員で絶唱。翌日の全国大学対抗女子駅伝での学生選手奮闘への念もあわせて力強い思いを天空に送った。(事務局注:翌日立命館大学女子陸上競技部は優勝を果たした!)
吉田常任幹事の司会は洒脱にしてフットワークも軽やか。フロアの各テーブルを縫うようにして、特筆的なエピソードをもつ参加者を紹介する。最年長参加者の山口一雄さん(S27/1952経済)の元気なスピーチに引き続いては、少し風変わりな親子校友を紹介した。
柳楽規美枝さん(H13/2001経済)、正之さん(H12/2000経済)。令息正之さんの本学入学後、父母教育懇談会に参加して本学の学びに大いに興味を抱いた母規美枝さんは、一念発起のうえ翌年正之さんと同じ経済学部に社会人入学を果たした。親子そろって同じ講義に出ることもあったようで、最前列に陣取り熱心に講義を受ける規美枝さんの姿に、本当は幾分の気恥ずかしさもあったと告白した正之さんも、「ノートの取り方が素晴らしく、試験の際は大いに役立った。母はなかなか"使える"いい後輩でした」と述べ、大いに会場を沸かせた。なお、規美枝さんは、正之さんの姉のリサさんはじめ自身の経営する化粧品販売会社より社員の皆さん5名を同伴して参加し、同日の懇親会に大きな華を添えた。
迎えた大団円は全員でグレーター立命を合唱。同日募られた義援金の総額が、70,910円に達したことが報告され、会場全体が大きな歓声の渦に包まれるなか登壇した谷知昭典副会長(S39/1964経済)は、「今回は、これまでに例を見ない熱を帯びた総会・懇親会となった。今日の記憶は、参加者一人ひとりの絆となって心に深く刻まれるのではないか。来年もさらに盛り上がる会になるよう役員一同努力したいと思う。是非引き続きご支援いただきたい」と述べ、参加者より万雷の拍手をうけつつ閉会挨拶とした。なお、同日募られた義援金は後日、更谷新会長はじめ役員有志により校友会本部事務局に届けられ、全額が立命館大学校友会東日本大震災義援金募集に供託された。