2010年6月5日(土)午後、京都ロイヤルホテル&スパにおいて2010年度立命館大学法学部同窓会総会が約130人の参加を得て開催されました。
大井一星会長(昭和28年卒)の挨拶の後、総会に先立ち副会長でNHKホール支配人の川端義明氏(昭和50年卒)による「テレビジャーナリズムの行方 ~デジタル時代をどう生き抜くか~」と題する講演会が開催されました。
昭和50年に本学法学部を卒業された川端氏はNHKに入局後、報道リポーターから「NHKモーニングワイド」などのキャスターを経て平成5年には「NHKニュース7」初代キャスターをされ、その後も様々な報道に携わってこられました。
今回の講演ではそのようなNHKでの経験からTVジャーナリズムがどのように変容し、今後どのように展開していくのかを日頃テレビでは聞けないような視点から以下のように解説されました。
1年後に迫った「TVデジタル化」は様々な技術的革新をもたらし、それに伴なう情報通信の多様化は報道のあり方まで変容させ、従来の紙媒体の新聞・雑誌からネット情報への移行が目覚しい。これにより視聴者の選択肢が増え、情報提供者も業界の存亡を賭けて模索を続けている真っ只中にある、とされました。最後に現代ジャーナリズムの存在意義は情報の「価値判断」と視聴者の「選択」が決め手となる、とご指摘されました。
参加者一同、本学法学部出身のジャーナリストからマスコミの最新の動向を大変興味深く聴く機会を得られた充実した講演会でした。
総会では各議案も承認され、その後に開催された懇親会では、二宮周平法学部長の挨拶、奥西穂積財務委員長(昭和43年卒)による乾杯の後、立命館大学マンドリンクラブの演奏や、恒例の抽選会などが催され、参加者一同恩師や同級生と旧交を温める楽しいひと時を過ごしました。
以上 宮西徳明氏(昭和56年卒)の情報提供に基づく記事