1月23日(土)、京都市下京区の京都市学校歴史博物館で、立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所(白川研)と同博物館主催の「第18回京都漢字探検隊―学校で漢字を見つけよう」を開催した。
この講座は、中国古代人の生活や信仰をもとに漢字の成り立ちを研究し、漢字は「体系を持っている」「その構造を理解することによって、記憶も容易となり、的確に使用することもできる」という故・白川静立命館大学名誉教授の提唱を一般に広める目的で開催しているもの。漢字だけではなく、それを生んだ自然・文化的背景の理解をも目指した体験型の講座を実施している。これまで動物園・植物園・工芸館などで講座を開催してきたが、それらの物が集まっている場所として今回は「学校」に注目した。
同館の学芸員の解説により常設展示を見学。町衆の力によって日本最初の近代的初等教育制度が成った京都での学校教育の歴史をたどった。また「冊・筆・机・粛・学・其」などのもとになった物が学校の中で見つけられることを解説、「地域の学校でもぜひ漢字探検隊を開いてみてほしい」と締めくくった。午前は中学生以上を対象とした一般の部、午後は小学生を中心とした子どもと保護者からなる親子の部が行われ、併せて70名強の参加があった。
次回「第19回漢字探検隊」は「漢字あそび大会」と題して、3月27日(土)・28日(日)の2日間、立命館大学衣笠キャンパス・アカデメイア立命21の中野記念ホールで開催する予定。漢字に関するゲームやクイズ大会、漢字グッズのあたるビンゴゲームなどを企画している。
当日の様子はこちら。
http://www.ritsumei.jp/pickup/detail_j/topics/5231/date/1/year/2010