6月1日(金)、キルギス共和国からの留学生10名と、菊池貞雄校友会常任幹事('81産社)と同氏が代表取締役を務めるバイオマスリサーチ株式会社でキルギスでの国際貢献事業に携わるメンバーとの交流会が朱雀キャンパスで開催された。
冒頭、国際関係研究科にて留学生を指導する小山昌久特任教授より挨拶と会の趣旨説明があり、留学生ひとりひとりの自己紹介が行われた。続いて、バイオマスリサーチ株式会社と共同してプロジェクトを進める西崎邦夫氏(キルギス農業大学名誉教授)により、キルギス農業の課題とその解決策としてのバイオガス・有機農業普及に向けた取組みが紹介され、また同社の主任研究員畑山昌平氏により各農家ごとの事例紹介や市場調査データをもとにした流通システムの課題等が報告された。
キルギスの留学生からはプレゼンテーションの中盤から多くの質疑が寄せられ、当初予定していた時間を大幅に超過して活発な議論が展開された。その後、軽食を囲みながらも意見交換は続き、活発な交流となった。なお、食事は宗教上の多様性に配慮したメニューが並んだ。
最後に、校友会事務局より校友会海外ネットワークの紹介と中央アジア最初の校友会立上げへの期待を述べ、菊池常任幹事より卒業後も友人相互はもちろん、大学とつながり続けることの大切さについてお話いただき卒業後も校友会とつながり続けましょう、との呼びかけをもって閉会となった。
今回参加した留学生はいずれも独立行政法人国際協力機構(JICA)の「人材育成奨学計画(JDS)」に採用された学生で、本国では中央官庁に籍を置くキルギスの将来を担う優秀な人材である。日本とキルギスの二国間交流のさらなる発展に重要な役割を果たすキーパーソンであり、そのネットワークのひとつとして、校友会が果たす役割は大きい。
この会は、菊池常任幹事、小山特任教授のご尽力によって実現し、事務局からは安福事務局長、本山校友・父母課課員が出席した。