12月13日(土)11時から、ウェスティン都ホテル京都西館4階「瑞穂の間」において、京都校友会が総会・懇親会を開催した(参加者370名)。 第1部では、京都をこよなく愛するイラストレーターわたせせいぞう氏と、京都出身の芥川賞受賞作家である綿矢りさ氏をお招きし、校友でNHK京都放送局にて活躍中の小野田真由美氏(1999年政策)のコーディネイトにより、「日本の宝箱 京を語る」というテーマで、トークショーを実施した。トークショーの中でわたせ氏は、「京都の自然、歴史、文化は、自分にとってなくてはならないもの。例えば美しい紅葉との出会い、感動は心に安らぎを与えてくれるだけでなく、創作の契機にもなっている」と述べられ、同様に綿矢氏も「頭に隙間をつくってくれ、クリエイティヴな発想を導き出してくれるもの。文章の行間をゆったりとしてくれるもの」とそれぞれの京都観を披露された。さらに大学生が京都で学ぶことのアドバンテージについて、わたせ氏は「グローバル化社会にあって、自国の歴史、文化について語れることは極めて重要。京都で学ぶことは大きなアドバンテージになる。立命館大学の学生もそのことを踏まえて学生生活を有意義に過ごして欲しい」と述べられると、綿矢氏は「京都以外のところにも積極的に出て行き、偶には京都を外から見つめ直し、その価値を再認識することも重要」と自身の経験を踏まえて、意見を述べられた。
第2部では、冒頭に学園歌を斉唱し、続いて布垣豊会長(1961年法)が登壇。グローバル化に対応した様々な取り組み、成果等母校立命館大学の発展状況を称えるとともに、今あらためて京都に生まれ、京都に育ち、発展してきたことの意義を再認識することの重要性を述べた。続いて総会議事となり、布垣会長の議事進行により、宮西徳明監事(1981年法)が監査報告を、大場茂生事務局長(1989年法)が、事業報告・決算報告・予算・事業計画を報告し、全て拍手にて承認された。議事終了後、来賓を代表して川口清史・立命館総長、門川大作・京都市長、そして村上健治・校友会長がそれぞれ祝辞を述べられた。その後、長田豊臣・立命館理事長の乾杯ご発声で開宴。JAZZ CLUBによる演奏やアカペラサークルClefによるステージが行われる中、和やかな交流が行われた。
歓談の最中には、「布垣豊会長賞」、「東華菜館賞(ご提供:于修忠氏・1993年国関)」、「木乃婦賞(ご提供:髙橋拓児氏・1991年法)」をはじめ、西村義行副会長(1960年経済)からご提供いただいた「甘納豆『丹波黒』」等が当たるクリスマス抽選会が行われ、大いに賑わいを見せた。最後は、現役応援団のリードで、応援歌「グレーター立命」を参加者全員で元気よく斉唱し、岡野益巳副会長(1972年理工)の挨拶で中締めとなった。