7月1日(土)14時から、香川県高松市内のホテルパールガーデンにて、香川県校友会主催で第6回目となる「就職情報会議」が開催された。同会議は2012年より香川県校友会が同日開催の総会に先立ち、現役学生やその父母を対象として実施している就職支援企画である。今年は、現役学生、父母あわせて30名の参加があり、当初予定していたテーブル席以外に急遽席を増やすほど盛況であった。
当日は、香川県内の有力・人気就職先である香川県庁、高松市役所、高校教員、警察官、JA香川、百十四銀行、四国電力といった多種多様な業界で勤務する校友9名が校友会ネットワークにより一堂に会した。
会議は、穴吹学事務局長(71経営)から、全国の校友会の中でも先進的な取り組みであることを説明の上、「ミスマッチがないようぜひこの機会に就職先を考えてほしい。」と挨拶が行われた。続いて、絈井憲全国校友会副会長(69経済)が、「現役の学生、ご父母の皆様に対して、就職活動時の苦労や社会人としてスタートした時の経験を伝えることも校友会としての大事な活動の1つだと考えている。」と挨拶を行った。次に、校友・父母課の安福裕一郎課長からも挨拶があった。立命館大学父母教育後援会の安西佳保里香川県委員からは、「子供の就職活動が始まってから初めて気付くことが多い。保護者からもこの会議で得た情報をお子様に伝え、叱咤激励してほしい。」と述べられた。
司会、真鍋佳樹事務局次長(88経営)が務め、校友や父母の本音を引き出しながら企画が進められた。校友より、就職活動を始めた時期、今の仕事を意識したきっかけ、就職活動中に悩んだことや親にして嬉しかったことなど就職活動の経験含めて自己紹介が行われた後、父母や現役学生から就職活動に関する質問に校友が答える形式で会議は展開された。
面接やSPI試験など選考の対策や大学のキャリアセンターの活用方法に関する質問から、公務員就職は地元の方が有利であるのかといった、参加者それぞれの関心に応じた質問が多数出された。映像学部の4回生からは、「仕事の価値観とは?」と校友に尋ねる場面も見られた。各校友は自身の経験を踏まえた具体的かつ説得力のあるアドバイスを行っていた。
大学で一度香川県を離れ、外の視点から客観的に香川県の良さや取り組みを知ることは、Uターン就職をする際にはメリットとなるといった回答あり、参加者は真剣な表情で聞き入っていた。
終了予定時間となったところで会議は一度お開きとなったが、その後も参加者の校友に対する質問は続いていた。
香川県校友会では、来年以降も「就職情報会議」をはじめとして、未来の校友でもある後輩・母校支援企画を行い、さらには多様な世代、多様なステークホルダーを巻き込んだ企画を次々と実施している。校友だけではなく、父母をはじめとした「立命館ファミリー」として、新たなネットワークを広げることを目指している。