7月2日(土)14時から、香川県高松市内のホテルパールガーデンにて、香川県校友会による第5回目となる「就職情報会議」が開催された。「就職情報会議」は2012年より香川県校友会が同日開催の総会に先立ち、現役学生やその父母を対象として就職相談を実施している名物企画で、毎年大好評を博している。今年は、現役学生、学生の父母、校友の数をあわせて昨年を上回る45名の参加があり、テーブル席以外にも参加者の席を増設するほど盛況であった。
当日は、香川県内の人気就職先(百十四銀行、伊予銀行、香川県庁、高松市役所、坂出市役所、丸亀市役所、香川県警、教員、SMBC日興証券等)で勤務する10名が校友会ネットワークにより一堂に会した。内3名についてはこの春卒業の新社会人であり、最新の就職活動経験を踏まえたフレッシュかつ的確な情報発信が行われた。
会議は、冒頭の穴吹学事務局長('71経営)からのご挨拶ではじまり、「香川県校友会では、在学生のご父母を巻き込んだ『ファミリーの会』や40~50代の世代を対象とした『次世代の会』を新たに立上げ、香川県内での立命館ファミリーの絆を深めると共に、就職情報会議をはじめとした取組みにより母校後輩を行ってきている。校友会主催でご父母の協力も頂いている就職支援企画は全国有数の取り組みであり、他県に先んじて開催してきた。昨年まで学生として参加されていた方が、今年は香川県に就職した校友として参加されている等、母校後輩支援の文化が受け継がれている」と香川県校友会および就職情報会議に関する紹介が行われた。続いて、校友・父母課の舩尾優一課長補佐からも挨拶があり、その後、初回から5年連続で司会を務められ、本会議を活性化させるスペシャリストである真鍋佳樹事務局次長('88経営)の進行により企画は進められた。
各校友より順に現在の仕事等に関する簡単な自己紹介が行われた後、父母や現役学生からの就職活動に関する質問に校友が答える形式にて会議は展開された。民間企業就職の校友に対しては、就職活動時のエントリー数、内定数、今の会社を選んだ理由、対策方法等の質問があり、公務員就職の校友に対しては、進路決定時期や民間企業との併願、大学での公務員講座の意義等の質問が出るなど、参加者それぞれの関心に応じた質問が多数出され、各校友は自身の経験を踏まえた上で、具体的かつ説得力のあるアドバイスを行っていた。「四国の経済を良くしたい」等の地元への熱い想いのこもった校友の話が展開され、参加者は真剣な眼差しで聞き入っていた。
学生参加者の谷口さん(産業社会学部3回生)から、「現在勉強しているスペイン語や中国語を活かせる職場が香川にあれば教えていただきたい」との質問が出されると、少しでも後輩学生の疑問や地元への想い、熱意に応えたいと参加校友から職場での海外勤務事例や外国語を活用する部門の紹介が行われた。また、参加者からの活発な質問に加え、真鍋事務局次長より昨年まで頻繁に質問されていた内容(就職活動に関る費用等)の紹介、ES・SPI等の就職活動用語の説明が行われ、過去の会議内容が活かされた今年度の就職相談会議となった。
予定時間となったところで会議は一度お開きとなったが、終了後も参加者が校友に熱心に質問し、校友から引き続き温かく誠実なアドバイスが行われていた。
参加者の満足度は非常に高く、5年目となる今年も大変好評であった。香川県校友会では「就職情報会議」をはじめとして、多様な世代、多様なステークホルダーを巻き込んだ企画を次々と実施している。校友だけではなく、父母をはじめとした立命館を愛する幅広い層が繋がりを持ちながら、来年以降もこのような未来の校友でもある後輩・母校支援企画を行い、既存の枠組みを超えた「立命館」のネットワーク形成を目指している。