1月24日(土)朱雀キャンパスにおいて、2014年度第2回未来人財育成基金募集推進事業特別委員会が開催されました。
今回の委員会では、事業の進捗を確認し、今後の活動の方向性を協議するとともに、同事業を通じて校友会がサポートしようとしている具体的な「未来人財モデル」の一人として、アフリカ・ケニアで国際ボランティア活動に取り組む田中美帆さん(国関4)を招聘し、活動紹介をしていただきました。
彼女は、入学直後から世界の貧困問題に関心を抱き、1回生の時に単身アフリカ・ケニアへ渡航。そこで貧困のためナプキンを買えず、毎月生理のたびに学校を休まざるを得ない大勢の女性とたちがいることを知りました。女生徒たちの多くは、学校を休むことで授業についていけず、留年、退学を余儀なくされ、結果、安定した収入が得られる職業に就くことが出来ない「負の連鎖」に陥っていました。彼女は「学生の自分ができることは何か」を追求した末に、「教育機会の保障こそが解決策」と考え、現地のコットンで「布ナプキン」を製作し、女生徒たちに配布するプロジェクトを立ち上げました。その後、女生徒のみならず、より多くの子どもたちを救うため、現地のカラフルな布「カンガ」を仕入れ、「布ナプキン」や「カバン」を製作し、販売で得られた利益を「教育費」として現地に送るプロジェクトも立ち上げました。
2月3日(火)からは学生時代最後のケニアでのボランティアに出発する彼女。救えなかった子どもたちの顔が頭をよぎり、無力感に苛まれることもあるとのことですが、信念に基づき、果敢に「未来を切り拓いていく」姿に、委員の皆さんからは賛同の拍手が送られるとともに、協力の申し出が沸き起こりました。
今後、未来人財育成基金募集推進事業は、2月22日(日)に開催予定のRFS・RFSリーダーズ会議での協議を経て、田中さんのような学生を支援するソフト、ハード両面にわたる具体策を開発し、実施していくこととなります。並行してその具体策を支える財政基盤として未来人財育成基金の拡充に、さらに取り組んでまいります。
田中美帆さんの活動紹介Webサイト https://readyfor.jp/projects/kenya-mamas