2月6日(土)11時から明治記念会館において、立命館大学東京校友会が年次総会を開催した(参加者200名)。
第一部の総会は、安藤辰生常任幹事(88年産社)が司会進行。冒頭に、降旗顕英元東京校友会会長(54年院経済)をはじめ、永年にわたり会の発展にご尽力いただきながらも昨年ご逝去された諸先輩方に対し、感謝の気持ちをこめて参加者全員で黙祷をささげた。続いてメンネルコールOBによる校歌の斉唱があり、竹内美奈子会長(83年法)が挨拶を行った。挨拶の中で竹内会長は、「この間の多様な分野における学生の目覚しい活躍に大いに励まされたし、校友として心から応援していきたいと思った」と述べるとともに、「2016年度は①多様性への対応(会員の多様なニーズに対応したチャンネルづくり)、②校友と母校との距離を近づけるブリッジ的な役割推進(母校の後輩を応援することを通じた母校との距離感を短縮)、③併せて未来塾を運営しながら具体的な後輩支援として未来人財育成基金募集推進活動の活性化させていくことを方針として活動していきたい。ご協力をお願いしたい」と理解と賛同を呼びかけた。続いて総会議事になり、竹内会長を議長のもと、「事業報告・事業計画・役員人事」(中野弘幹事長・80年経済)、「収支報告・予算」(亀村明副会長兼財務会計委員長・70年経営)、「会計監査報告」(城戸和弘監事・81年経済)が一括審議され、全て拍手で承認された。次に来賓紹介が行われ、学園側の来賓を代表して吉田美喜夫・立命館総長がご登壇になり、この間の学生の活躍やキャンパス創造状況等、学園の近況をご報告。そして「立命館は多様性の中で揉まれながら人が育ってきた大学。従来は全国から、現在は海外からも多様な人材が集まり、その中で学び合う環境となっている。育った人材、即ち校友の評価は大学の社会的評価につながっていく。大学と校友が生涯つながり続けながら、人材育成に向けて連携していければと考える」と校友との更なるネットワーク強化に向けた思いを述べられた。続いて校友会本部を代表して村上健治校友会長(70年産社)が登壇し、学生の活躍や9万人に迫る勢いの志願者が集まっている2016年度入試志願者状況を踏まえ、「大きな追い風が吹き始めている」と切り出しつつ、「校友会とは多様な校友がお互いに触れ合い、高め合い、成長し合う場である。34万人の校友がそのことを認識し、絆を強め、大学と連携したら、更なる高みに上がれるものと確信している」と校友会活動の活性化と母校立命館大学との連携強化の必要性を述べた。そして「グローバル化、少子化、東京一極集中等、母校を取り巻く社会情勢は決して安穏としてはいられない状況である。今こそ未来人財育成基金を通して大切な後輩たちの成長を支援していかねばならない時である。東京は校友会の一大拠点である。参加者200名に満足せず、600名くらいの参加者を集めながら『東京、ここにあり』という気概をもって校友会をリードしていって欲しい」と期待をこめて呼びかけた。来賓挨拶終了後には、未来人財育成基金報告議題となった。今回は今年度校友会が基金の活用策として取り組んだ「+R個人奨励奨学金」を利用して活動した田中伶奈さん(産社4)と林俊之介さん(スポ健4)がそれぞれ活動成果報告を行った。豊富なFactを交えた報告に、参加した校友からは大きな感動の拍手が送られた。それと同時に基金の明確な目的を確認でき、募集推進の機運も高まりを見せた。同会RFS担当である井辻秀剛副会長(84年経営)からは、「この基金がどのような形で生かされているか、よくご理解をいただけたものと思う。是非月々1000円の継続寄付をお願いしたい。月に一度1000円の昼食を学生に奢ってあげるという感覚でご賛同いただければ」と協力を呼びかけた。
総会終了後は、第二部の講演会となった。今回の講師は、ANAホールディングス株式会社常勤顧問(前全日本空輸株式会社代表取締役副社長)の伊藤博行氏(74年理工)。長年にわたり整備部門の責任者として安全面から航空事業を支えてこられたご経験に基づくエピソードを交えた興味深い知見をご紹介いただいた。
第三部は懇親会。宮地慶幹事(06年法)と高野真由香幹事(09年産社)の司会進行のもと、オープニングアクトとして、2011年第53回日本レコード大賞新人賞受賞者の伊藤美裕氏(10年産社)による歌唱披露(デビュー曲「六本木スターダスト」等)が行われ、続いて群馬県校友会の石橋博会長(74年産社)による乾杯発声で開宴となった。成果報告を行った二人の学生を囲んだ交流や、世代、職域等を越えた活発な交流が展開される中、女性セミナー、リツトレ、リツラン等の同会会員の多様なニーズを踏まえた企画案内が行われたり、体育会各部OBOG、学部校友会の活動紹介が行われたりした。そして2016年度校友大会開催地である石川県金沢市から参加した赤丸修同県校友会副幹事長(83年産社)が登壇し、北陸新幹線が開通し、数多くの観光客で盛り上がる歴史文化都市金沢市へ、10月29日は是非お越しくださいと参加案内を行った。さらにAPU校友会副代表の国嘉氏と同関東チャプター副代表の岩本慶子氏が挨拶に立ち、連携の呼びかけを行った。
最後は茨城県校友会の木山秀一幹事長をはじめ応援団OBOGによる勇壮豪快な演舞で応援歌グレーター立命と校歌を斉唱。亀村副会長による手締めでお開きとなった。