6月11日(土)14時から奈良ロイヤルホテルにおいて、立命館大学奈良県校友会が総会を開催した(参加者200名)。
第1部の総会は、折井淳代氏(79年文)と増田純也幹事(06年理工)が司会進行。物故者への黙祷に続き、立命館大学応援団のリードで校歌を斉唱。絈井憲会長(69年経)の挨拶となった。挨拶の中で絈井会長は「2018年問題」に代表される18歳人口の急激な減少傾向、グローバル化への対応等、母校を取り巻く厳しい状況について説明。しかしながら、6月8日(水)の日本経済新聞に掲載されていた「人事が見る大学イメージランキング」において「グローバル化に熱心な大学」の6位にランキングされるなど奮闘していることを紹介し、「校友を大いに励まし、誇りを与えてくれている」と賞賛した。そして「2019年に校友会が設立100周年を迎えるにあたり、我々は大学に御礼をしなければならない」と述べ、参加者に対して全国トップレベルの熱心な取り組みとなっている同会の未来人財育成基金募集推進活動へのさらなる理解と協力を求めた。また、同会の将来を見据え、「今後は木目細かい地区校友会活動の活性化と若手・女性校友グループの立ち上げと活性化支援に取り組んでいきたい」と組織強化に向けた抱負を述べた。次に学園を代表して森島朋三・立命館専務理事が挨拶に立ち、志願者約94,000名となった今年度入試について「志願者のレベルが上がる中、数が増えたこと」や今春新設された総合心理学部を事例に「手続き率も上がり、本命層が増えてきた」ことを紹介。さらに進路就職にかかわり、民間企業、公務員、教員の進路決定率が全て並行して伸びていることを紹介し、「立命館が社会から評価される学生を輩出できている表れと思う」と報告された。その上で、立命館の今後の方向性として「グローバルなフィールドで評価される大学になる」ことを掲げられ、「5~10年かけて世界大学ランキング200位前後を目指す。そのために研究水準を高めるとともに、OIC開設のように教育研究環境整備にも取り組んでいく。さらなる多面的なご支援を賜りたい」と括られた。続いて校友会本部を代表して小野守通副会長が登壇。「大学と校友会は車の両輪。大学がグローバル化に一所懸命取り組んでいるならば校友会もグローバル化に取り組まねばならない」とし、昨年度ハノイ校友会で得られた知見を紹介しながら、「海外校友会は校友の活躍の基盤として発展させていく必要がある」と述べた。他大学に類を見ない校友会による母校への継続的な支援「校友会未来人財育成基金」と「平成28年(2016年)熊本地震」への義援金募集への協力を呼びかけた。来賓紹介、祝電披露の後、総会議事となり、絈井会長を議長に事業報告、会計及び会計監査報告、事業計画及び予算案の全てが拍手で承認された。そして報告事項としてU40の若手・女性校友組織の立ち上げとその発足メンバーの紹介が行われた。
第2部の記念講演会は、校友であり大学の父母教育後援会会長をお務めの大垣守弘氏(82年営)が講師となり、学生時代のこと、ご自身が社長を務める「株式会社大垣書店」の経営の中で得られた知見、とりわけ書店を取り巻く厳しい情勢下、「地域に必要とされる書店でありつづけよう」という社是のもと展開されている様々な取り組みについて、適宜データを活用しつつ、分かりやすくご説明された。そして昨年度「第4回健康寿命をのばそう!アワード」厚生労働大臣最優秀賞を受賞した父母教育後援会の「100円朝食による学生の健康管理、生活リズムの維持活動」を紹介された。
第3部の懇親会は折井氏と小川昌平幹事(06年政策)が司会進行。多忙なご公務の中、駆けつけられた校友の仲川げん奈良市長(98年経)と猪奥美里奈良県会議員(06年院国際)がご挨拶を述べられ、校友会本部事務局長の大場による乾杯発声で開宴。懇親交流となった。歓談の最中、現役学生の多国籍音楽サークル「出前ちんどん」が練り歩きで入場。懐メロ等奏でながら、会を盛り上げた。宴もたけなわとなった頃、再び応援団が登壇し、演舞を披露。最後は全員で応援歌「グレーター立命」を斉唱し、渡邉申孝名誉会長(58年経)の挨拶と万歳三唱で中締めとなった。