11月19日(土)14時から大分センチュリーホテルにおいて、立命館大学大分県校友会が総会を開催した(参加者81名)。
佐藤昌彦幹事長(77年経)の司会進行でスタートした第1部の総会は、はじめに中山健氏(65年経)他3名のメンネルコールOBのリードで校歌を斉唱し、議長に選出された松木大輔幹事(10年理工)の進行のもと、直野清光会長(76年営)が挨拶を述べた。挨拶の中で直野会長は、「広い県内において地域ごとの集まりを大切にしながらも、年に一度は一堂に会することを通じて校友同士の絆を深める機会を創出していきたい。また、現役学生父母との連携を強化し、優秀な人材が大分に帰ってきてもらえるような取り組みに結実させていきたい」と述べた。次に岩本澄樹事務局長(76年産社)により事業・会計報告、事業計画・予算案、深田宏監事による監査報告等総会議事が行われ、全て拍手で承認された。続いて学園を代表して学校法人立命館の長田豊臣理事長が登壇され、「明治時代に日本に鉄道技術を伝えたイギリスが、今は日本の新幹線技術を導入しようとしている。キャッチアップの時代は終わった。これからの日本には時代を先読みし、豊かな創造性を発揮する人材が必要である。多様性の中で創造性を育んできた私立大学こそがこれからの時代をリードしていかねばならない」と語られた。そして常に改革を推進していくことの重要性に触れ、その実践例として少子化、グローバル化等の高等教育を取り巻く様々な情勢に対応しながら取り組んでいるR2020後半期計画の具体的な取り組みを紹介された。最後に「皆さんには未来人財育成基金で大変お世話になっている。私学は校友に依拠して誕生し、支えられて発展を遂げてきた歴史がある。その代り我々大学人は校友に誇りに思ってもらえるように、母校を改革発展させなければならない。そのことを踏まえて邁進していくので、引き続き支えていただきたい」と括られた。さらに校友会本部を代表して小野守通副会長(69年営)が登壇。新潟県校友会長として都道府県校友会の運営を担ってきた経験知(若手・女性校友の組織強化策、高齢層への対応等)を紹介するとともに、校友会設立100周年記念事業の案内および未来人財育成基金へのさらなる協力を呼び掛けた。
第2部の講演会は、文学部の矢野桂司教授が講師を務め、「バーチャル京都による京都の時空間探訪」というテーマで、様々な史資料に基づきコンピューター上に再現された平安時代や江戸時代の京都の様子を紹介された。そしてそのような研究成果をあげるためには、貴重資料がデジタルアーカイブ化され、研究者たちが活用できるように公開されていることの重要性に触れられ(デジタル・ヒューマニティーズの展開の重要性)、立命館大学はアートリサーチセンターを拠点に、デジタル・ヒューマニティーズにも並行して取り組んでいくと述べられた。
休憩を挟んで第3部の懇親会が開催された。冒頭に来賓が紹介され、代表して山神進・立命館アジア太平洋大学教授・学校法人立命館理事補佐が祝辞を述べられた。そして遠路京都から駆け付けた安東武夫氏が乾杯発声し、開宴となった。宴のさなかには恒例となった立命館クイズが行われた。大学関係者も間違えるほどの秀逸な問題内容に会場は大いに盛り上がった。また母校の後輩学生の成長支援に活用している校友会未来人財育成基金募集推進活動として参加者に寄付を呼びかけたところ、数多くの参加者が呼応した。そして公務ご多忙な中、ご夫婦で参加された是永修治宇佐市長(79年法)や慈道裕治東明館学園理事長の挨拶があり、最後は参加者全員で肩を組み応援歌と校歌を斉唱。来賓の盟友同志社校友会にエールを贈り、中締めとなった。
なお、校友会本部事務局からは事務局長の大場が参加した。