11月1日(日)13時から市川グランドホテルにおいて、千葉県校友会が設立以来30回目となる記念総会を開催した(参加者83名)。
第1部の総会は、下田剣吾氏(04年政策)の開会宣言につづき、最初に松永直久幹事(76年経済)のリードで校歌を斉唱。そして先日急逝された原宏亮前会長をはじめ、英霊となられた先達に対し黙祷を捧げた。その後山口富彌会長(65年法)が挨拶に立ち、「この間の母校の発展状況に我々校友は日々励まされている。我々校友も社会において活躍することを通して母校の社会的評価を上げ、母校の発展を支えていくのだという使命感を持たねばならない」と母校との連携を力強く呼びかけた。来賓紹介と祝電披露を経て、吉田美喜夫・学校法人立命館総長が祝辞に立ち、未来人財育成基金等、日頃のご支援に対して謝辞を述べられると共に、OICの開設をはじめとするキャンパス創造事業、SGUの採択等、母校の発展概況をご報告。そして「立命館は元々全国型の大学であり、歴史的に教室の中は各地の方言が飛び交う異文化空間であった。そのような異文化空間の中で学生は揉まれて、相互に理解し合い、成長し合ってきた。今後グローバル化が進展すると多言語が飛び交う異文化空間の中で学生が成長し合うこととなる。諸先輩方の営みを礎に、今後も立命館は多様性の中で揉まれ、果敢に自らのBorderを超えていく学生を輩出していく」と述べられた。次に校友会本部を代表して森川典子副会長(81年産社)が、「2019年に校友会が設立100周年を迎え、そしてその翌年に母校立命館大学は創立120周年を迎える。少子化が進展し、競争が激化する中、この4、5年を母校の校友会としてどのように取り組むかということは極めて重要となる。一つは社会の多様なシーンで頑張り続け、母校の社会的評価を上げ、母校の発展を支えること。もう一つは未来人財育成基金等を通じて、学生たちの様々な活動を支援することで、主体的に人材育成に取り組むことであると思う。先日行われた校友大会では未来人財育成基金の一部を活用した『+R個人奨励奨学金』採用学生の活動報告会に参加した。貪欲に何かに取り組み、成果をあげ、誰かに伝えたいという前向きな学生たちの姿に感動した次第である。引き続き支援の輪を拡げながら、取り組んでいきたいと考える。賛同をお願いしたい」と呼びかけを行った。続いて総会議事となり、山口会長を議長に活動報告、予決算等の議案が諮られ、全て拍手で承認された。そして森下功幹事長(76年経済)が、未来人財育成基金への協力要請に立ち、「未来人財育成基金は、映像で紹介されている女子学生のように、信念を持って果敢に未来を切り拓く人材を育成するために活用される。千葉県校友会として是非とも積極的に取り組んでいきたい。さらなるご理解、ご協力を」と述べた。
第2部の講演会は、立命館大学総合科学技術研究機構上席研究員の今中忠行先生を講師にお迎えし、「南極の大自然と生物たち」というテーマで、第46次南極地域観測隊員として経験した知見について、詳しいエピソードや写真資料を用いて、分かりやすく、ユーモアを交えて解説された。終了後の質疑応答も活発に展開され、今中先生の講演内容の理解度の高さがうかがえた。
第3部の懇親会はオープニングアクトに女声アンサンブルDiva-Rangerが登場。ミュージカルから映画音楽に至るまで幅広いジャンルの歌曲を、美しいハーモニーで披露した。続いて第1回目の設立総会から皆勤を続ける野崎敏夫副会長(70年法)が登壇。会設立時のことや、会継続の苦労話等を感慨深げに紹介。参加者一同あらためて30回目の重みを感じつつ乾杯へと移行した。乾杯のご発声は吉田総長。参加者の一人で教え子の下田氏を、国際インスティテュートのプログラムの一環としてタイに国際インターンシップに連れて行ったことを述懐されるとともに、彼がその後就職した大企業に安住せず、市議会議員に転身したり、市長選に挑戦したりした生き様を紹介され、「そのような生き様こそまさに立命館らしさ、立命館Spiritである」と称賛しつつ、声高らかに乾杯を発声された。和やかな歓談が進む中、校友会報「りつめい」261号の表紙に登場された同県校友でけん玉道7段・けん玉ヨーロッパオープン最上級部門優勝者の嶋寺克彰氏(03年院理工)が、華麗なけん玉技術を披露。参加者を魅了した。そして嶋寺氏の指導で、吉田総長を含むジャンケンの勝者20名でけん玉体操を実施。会場は大いに盛り上がった。そして初参加者の自己紹介、ブロックごとの記念撮影を経て、最後は阿部敬史幹事(85年経済)と浦野寛大氏(15年文)のリードで応援歌を斉唱。今田尚俊副会長(61年経済)の閉会の辞で中締めとなった。
なお、校友会本部事務局からは事務局長の大場が参加した。