校友会幹事の仲治實氏(1969年経営・校友会設立100周年記念事業特別委員会副委員長)より、昨年9月に発生した「常総市鬼怒川水害」の被災者支援に取り組む校友の情報が寄せられました。以下の通りご紹介します。
「昨年9月10日に発生した『関東・東北豪雨災害』による常総市.鬼怒川の堤防決壊の生々しい様子は、数多くのメディアによって報道され、全国の校友の皆様にとりましても記憶に新しい事と存じます。とりわけリアルタイムでの堤防決壊現場からのTV映像は極めて衝撃的なものでした。
常総市は、茨城県校友会副会長をお務めの寺田弘二氏(1991年経済卒)が経営されている水産卸・加工品販売会社(有限会社寺田屋商店〕が存在し、災害の影響を受けられました。寺田氏によると特に決壊現場(三坂地区)にあった従業員の方々のご自宅は濁流に飲込まれ、ご家族は今も公営住宅での仮住まいの状態とのことです。被災地では4ヶ月が経過し少しずつ復興が進行しつつありますが、浸水家屋の一軒一軒の状態を視てみますと今後まだまだ時間を要するとのことでした。
寺田氏はこの現実の中、個人として或いは組織として何ができるかと苦悩され、先ずは被災した農産物直売所の仮店舗用地に自社の敷地を提供。加えて仕事上のネットワークを生かし、従業員3人が被災した同市内の食品加工販売業者と、ビニールハウスが水害で倒壊し直売所も浸水被害を受けた農産物の生産加工販売業者の2社に声を掛けてチラシを作成し、さらに業務提携している大手宅配業者の協力を得て、被災者に義捐金を贈るべく「応援・支援共感セール」を企画されました(販売価格は普段より1~2割安価に設定し売上げの一部を義捐金として常総市に寄付)。
第一弾として昨年末までを区切りとして「応援・支援共感セール」を実施されました。第二弾については現在検討中であり、今後可能であれば全国の校友の皆様のご支援を賜りたいと望んでおられます。
なお、この取組みは新聞各紙に掲載され、NHKTVニュースでも放送されました。
以上、5年前の東日本大震災後の風評被害からの脱却後、今回の難局に果敢に立ち向かう常総市の校友の活動をご紹介しました」。