6月13日(土)14時から橿原神宮養正殿において、奈良県校友会が2015年度総会を開催した(参加者230名)。
第1部の総会は、西村昭浩事務局次長(1983年法)と野島彬代氏(2010年営)の司会進行で開会。物故者への黙祷、立命館大学応援団のリードにより参加者全員で校歌を斉唱した後、絈井憲会長(1969年経)が挨拶を行った。挨拶の中で絈井会長は、平成世代の校友が6割を占め、女性校友の増加している状況を踏まえ、多様なニーズに対応しながら校友会活動の活性化を図っていくことの重要性を指摘。「校友会の次代を担う人材を育成していきながら組織強化に努め、先達から受け継いだ本会を、皆さんのご協力を得ながらさらに盛り上げていきたい」と述べた。続いて学園を代表して森島朋三・学校法人立命館専務理事が挨拶に立ち、本年4月に開設した大阪いばらきキャンパス(OIC)の展開意義について説明。さらにグローバル化の時代にあって、大学は世界ランキングの何位であるかという世界的に評価されることの重要性が増してきた情勢を紹介しつつ、そのような中で「立命館はスーパーグローバル大学(SGU)の採択を受けたことを弾みに、さらなる高みを目指していきたい。一方で私立大学という特性を踏まえ、教育研究のみならずスポーツ、学術・学芸等の多様な分野でも活躍する学生を輩出していきたい」と抱負を述べた。次に校友会本部を代表して村上健治校友会長が、「SGUの採択やOIC開設等の立命館の発展状況を見て、他大学も負けじと改革発展を遂げようとし、競争は激化している。今こそ母校と校友会は車の両輪関係であることを再認識し、共に協力しながらブランドを高めていく必要がある」と挨拶を述べた。その後、来賓紹介、祝電披露が行われ、総会議事となった。絈井会長を議長に事業報告、予決算等の議事が審議され、全て拍手で承認された。そして昨年末で退任された川口清史前総長を同会名誉校友に、職域校友会代表として尾上雅規・奈良市役所立命会会長(1978年理工)と中川幸士・奈良県庁立鹿会会長(1979年法)を新たに副会長に選出したこと等の報告があり、総会は終了となった。
第2部の記念講演会は、川口清史前総長が講師を務め、「わが来し方を振り返り~立命館総長としての8年間~」というテーマで講演。8年間の社会情勢、高等教育情勢の大きな流れと立命館の改革の歩みを紹介された。また、この間最も注力したことの一つとして大学のグローバル化と、その拠点とすべく開設したOICを挙げられ、その意義と過程について様々なエピソードを交えながら分かりやすく説明された。
第3部の懇親会は、公務ご多忙な中参加された校友の仲川げん奈良市長と猪奥美里奈良県会議員(2006年院国関)が祝辞を述べ、本部校友会事務局長の大場の乾杯発声で開宴となった。和やかな雰囲気の中、世代超えた活発な交流が展開された。宴もたけなわとなった頃、再び応援団が登壇。「Fight on stage」を披露した後、応援歌「グレーター立命」を演舞し、それに合わせて参加者全員で応援歌を斉唱した。最後は、渡邉申孝名誉会長(1958年経)が中締めの挨拶と万歳三唱を行い、お開きとなった。
なお、例年以上に数多くの若手、女性校友の参加者を得て230名の盛会となったことを受け、絈井会長、土田次郎事務局長(1963年文)を中心に、近鉄百貨店橿原支店屋上ビアガーデンにて、打ち上げ兼2次会が行われた。大和三山を眺望しながら、ジョッキを片手に、会の活性化策についてポジティブな意見交換が時を忘れて展開された。