11月30日(月)正午より京都平安ホテルにおいて、吉田寮寮友会が寮監をされていた梯明秀先生没20年・寮友会設立55周年を記念して、第16回目となる総会を開催した(参加者34名)。
田中實氏(62年法)の司会で開会し、物故者への黙祷に続き、参加者全員で校歌を斉唱。そして同会の中村光彦代表(63年法)が、「本会は1950年に発足し、55年にわたって旧交を温めつつ交流を重ねてきた。SGUの採択、OICの開設等、母校の発展を嬉しく思いつつ、当時に思いを馳せ、交流していただきたい」と挨拶を行った。次に、梯先生の遺影の前に設けられた献花台に、ご遺族、来賓、寮友の代表が献花を行い、来賓の川本八郎・学校法人立命館名誉顧問が挨拶を行った。挨拶の中で川本名誉顧問は「大学の自治は時代に合わせて変わっていかねばならない。今後は大学に対し校友は忌憚のない意見を述べていかねばならない。旧交を温めつつ、母校の未来に関心を」と呼びかけを行った。続いて大場茂生校友会本部事務局長が、学園の近況を報告し、ご遺族を代表して檜垣あけみ氏(梯先生のご二女)が、学園祭を手伝ったことや寮の庭で焼き芋をしたこと等の想い出を紹介しつつ、故人を偲ぶ挨拶を行った。そして中村代表による「写真で見る在りし日の梯明秀先生ご夫妻と吉田寮そして寮友会」というテーマの映像紹介があり、記念の集合写真撮影を経て、懇親会へと移行した。
懇親会は岡田静人氏(63年経済)の司会で進行され、石井紀男氏(61年法)の音頭で乾杯、会食懇談となった。和やかな交流が進む中、参加者一人ひとりが想い出を語ると共に近況報告を行った。「寮生の中では数少ない理工学部生だった。初めの頃は違和感を感じていたが、理系では思いつかないような文社系の発想に触れたことにより、総合性が身につき、大きな財産となった」等、多様性の中で育まれる「学びと成長」の重要性を追求する本学の縮図のような世界が当時の寮生活の中に垣間見られたように思われた。
最後は寮歌を斉唱。西村仁司氏(66年経営)の挨拶と一本締めでお開きとなった。