大島教授の言説がいろいろと取り上げられています。こちらは
「大島堅一教授(環境経済学)は、開発や立地のために国が投じた経費も加味して、70年~07年の発電コストを試算した。原子力は火力の約20倍にあたる2円/キロワット時の経費がコストを押し上げ、
▽原子力10・68円
▽火力9・9円
▽水力7・26円
で、原子力が火力を上回る。大島さんによると、試算には事故が起こった場合の補償費用は含まれていない。このため、福島原発事故の損害を考慮すれば、原子力のコストはさらに高くなる」とされています。
また、この記事には、◇原子力をめぐる主な出来事 が以下のように
1945年 広島、長崎に原爆投下。第二次世界大戦終わる
51年 電力再編成で9電力会社が発足
54年 米のビキニ水爆実験で、第五福竜丸などの漁船員らが被ばく/国内で初めて原子力関係予算(2億5000万円)計上
55年 原子力3法(原子力基本法、原子力委員会設置法、原子力局設置法)公布
56年 原子力委員会/旧科学技術庁発足
57年 原子力委員会が原発の早期導入方針を決定/国際原子力機関(IAEA)発足/日本初の原子炉「JRR-1」が臨界
61年 原子力損害賠償法公布
63年 手塚治虫の「鉄腕アトム」がアニメ化
66年 国内の商業用原発として初めて東海発電所(日本原子力発電)が営業運転開始
67年 旧動力炉・核燃料開発事業団(動燃。現日本原子力研究開発機構)発足
69年 原子力船「むつ」進水
70年 日本原子力発電敦賀発電所が営業運転開始。大阪万博会場へ送電する/関電美浜原発1号機が営業運転開始
71年 東電福島第1原発1号機が運転開始
73年 旧通産省に資源エネルギー庁設置
74年 電源3法(発電用施設周辺地域整備法、電源開発促進税法、電源開発促進対策特別会計法)公布/「むつ」放射線漏れ
78年 原子力委員会が改組され、新しい原子力委員会と原子力安全委員会が発足
79年 米国でスリーマイル島原発事故
85年 高速増殖原型炉「もんじゅ」着工
86年 旧ソ連でチェルノブイリ原発事故
91年 関電美浜2号機で蒸気発生器伝熱管の損傷事故発生
92年 「むつ」の実験航海終了/青森県六ケ所村でウラン濃縮工場の操業開始
94年 もんじゅが臨界達成
95年 もんじゅでナトリウム火災事故
96年 新潟県巻町で巻原発の建設の賛否を問う住民投票実施
97年 旧動燃東海再処理施設アスファルト固化処理施設で火災爆発事故発生
98年 東海発電所が運転終了
99年 茨城県東海村でJCO臨界事故
2000年 原子力災害対策特別措置法が施行
01年 中央省庁再編で経済産業省内に原子力安全・保安院設置/東海発電所の廃炉作業開始
02年 東電の原発トラブル隠し発覚
03年 「ふげん」が運転終了/トラブル隠し問題などで東電の全原発が運転停止
06年 政府が「原子力立国計画」を発表
07年 北陸電力志賀1号機で99年の臨界事故が発覚/福島第1・3号機でも78年の臨界事故が発覚/中越沖地震で東電柏崎刈羽原発7基のうち運転中の3、4、7号機と起動中の2号機が緊急停止
08年 中部電力が浜岡原発1、2号機の廃炉と6号機の増設を決定
09年 玄海3号機で国内初のプルサーマル発電開始
10年 福島第1・3号機もプルサーマル発電
11年 東日本大震災、福島第1原発事故発生/菅直人首相の要請を受け、中部電力が浜岡原発の運転を停止
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110802ddm010040095000c.html