神奈川県と新潟県は、以前からBCP(bisiness continuity plan)に積極的に取り組んでおり、今回メッキ関係の工業組合関係間で契約締結をしたとのことです。一見あまり関係がないとみられる神奈川県と新潟県でこんなつながりがあることは意外な発見とともに嬉しいことと思いました。
ご参考
このニュースで、一橋大学の西口敏宏教授の『遠距離交際と近所づきあい 成功する組織ネットワーク戦略』(NTT出版,2007)を思い出しました。以前から、弱さの強さなどネットワークの経営に興味を持っており、この本がでたときにこれだと思った次第です。このなかではトヨタのアイシン精機のことや沖電気の火災のことなどが紹介されていたように思います。(かんり前に読んだので記憶は曖昧です)
この本の関係ブログなど
http://yokot.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/post_a9ae.html
http://www003.upp.so-net.ne.jp/ikeda/dotpc0704.html
私・野口がこれらのテーマに興味をもったきっかけは、
金井壽宏『ニューウェーブ・マネジメント 思索する経営』(創元社,1993)の第46章の「ネットワークはマネジメントを超える 創造の母体としてのネットワーク」です。ミルグラムの「世界は意外に狭いね」実験や「「弱さの強さ」のパラドックス」の具らのヴェーターの『転職-ネットワークキャリアの研究』です。これは、金子郁容の『ボランティア もう一つの情報社会』(岩波新書,1992)にも通ずるものがあります。そして、これらの考え方は、私の校友会ネットワークにも反映されています。日頃はちょっとした関係だけど、それが意外に有効なんだと。
この神奈川県と新潟県の工業組合の提携は、その例の一つだと思い、ここでとりあげました。