~越後の名刹と酒蔵見学、名代蕎麦を楽しむ~
≪見学会に参加して≫ 立命館・馬場康夫(昭49産社)
今年の「関西4大学交流見学会」が6月18日、立命館大学3人、同志社大学4人、関西学院大学10人の計17人が参加して行われました。行き先はコシヒカリと地酒で名高い新潟県の魚沼地方。日本のミケランジェロと言われた石川雲蝶で有名な「西福寺・開山堂」「永林寺」と、上杉景勝、直江兼続が幼少のころ修行した「雲洞庵」、それに、これが本命の銘酒・八海山の酒蔵見学でした。拝観したお寺の建物や宝物、雲蝶さんの彫刻は感動ものでしたが、それにも増して、お寺の境内の盛り上がるような力強い木々の緑が、細く勢いのある初夏の雨に濡れ輝き、息を飲むような美しい光景でした。また、低く垂れ込めた雲間に見え隠れする八海山や中ノ岳を背にした田植えを終えたばかりの風景は、かつての越の国の豊かさと、瑞穂の国の素晴らしさを体感させてくれました。出発前の高崎駅東口で小雨に濡れながら「なんでこんな時季に?もっと気候のいいときに設定できなかったのかな…」とヒソヒソ話が聞こえてきましたが、この素晴らしい田園風景を目の前にしてみると、この場所とこの時季を選定した世話役の炯眼に感服しました。こころ残りは八海醸造の酒蔵見学と試飲ができなかったこと。雑菌がおいしい酒作りに悪い影響がでるとのことで、酒蔵内の様子はビデオで紹介。試飲も残念ながら有りませんでしたが、敷地内にある直営のそば屋「長森」で、そばを肴に飲んだ八海山はさすがに美味く、至福の時間を過ごすことができました。