【PJニュース 2010年9月26日】より
第20回関西学生対抗女子駅伝競走大会が9月25日、神戸市のしあわせの村で行われた。2年ぶりの優勝を狙った立命大は、1区から昨年の王者・佛教大を先行。3、5区で区間新記録を出して佛教大を突き放すと、1時間36分58秒の大会新記録で通算10回目の優勝を果たした。
【写真】3区で区間新記録を出し、最優秀選手に選ばれた立命大・田中
アンカーの岩川がゴールテープを切った瞬間、立命の選手らが歓喜の声をあげた。大会史上初の36分台はチームの力が一つにまとまった証だった。
【写真】トップでフィニッシュする岩川真知子
序盤は接戦だった。1区竹中は佛教大・石橋と5秒の差をつけ、1年生の伊藤へつないだ。伊藤は1秒詰められたものの先頭は譲らず、主将の田中にたすきを託した。「アップで体が動かず不安だった。あまり無理しないようにした」と話した田中。だが、走り始めると快調なピッチで駆けた。後半、さらにペースを上げると、21分ちょうどの区間新記録をマークし、佛教大のエース西原との差を23秒広げた。
4区沼田、5区藪下の連続区間賞で最大1分3秒の差をつけると、アンカー岩川は落ち着いたペースで6.5キロを走りきった。昨年、佛教大がマークした1時間37分31秒を破る記録に戸倉みゆきコーチは「全員しっかり走れたのがよかった。駅伝らしい駅伝だった」と選手らに及第点を与えた。
2年ぶりの勝利に沸いた立命大。だが、「関西は通過点。全日本で勝って喜べるようにしたい」と田中。あと1ヶ月。本当の戦いはこれからだ。
一方、3区で立命大の独走を許した佛教大・西原は「(2週間前の)日本インカレはよく走れていたが、今日の走りにつなげられなかった。立命のほうが勝ちたい気持ちが大きかった。この1ヶ月で気持ちを上げていけるかが勝負」と杜の都での雪辱を誓った。
3位には大院大が入賞。シード権を持つ立命大、佛教大、京産大を除く上位4校が、10月24日に仙台で行われる全日本大学女子駅伝の出場権を獲得した。
●第20回関西学生対抗女子駅伝競走大会(9月25日・神戸市しあわせの村周回コース)
総合成績(3位まで)
優勝 立命大A(竹中・伊藤・田中・沼田・藪下・岩川) 1時間36分58秒
2位 佛教大A 1時間37分43秒
3位 大院大 1時間42分25秒
4位 京産大 1時間44分14秒
5位 大体大 1時間44分44秒
6位 奈良産大 1時間45分19秒
7位 関西大 1時間45分37秒
区間成績
1区 竹中理沙(立命大3年) 12分23秒
2区 竹地志帆(佛教大2年) 10分25秒
3区 田中華絵(立命大3年) 21分0秒(区間新記録)
4区 沼田未知(立命大3年) 21分25秒
5区 藪下明音(立命大1年) 10分10秒(区間新記録)
6区 吉本ひかり(佛教大3年) 21分15秒