11月1日(土)正午から「オール立命館校友大会2008」がホテルグランヴィア京都を主会場に京都駅ビルや立命館小学校で開催され、国内外から校友、父母、学生約2300名が来場した。大会のオープニングに先立ち、午前11時から、ホテルでは芸術家の校友が集う校友団体「立命館アートフォーラム」による芸術作品展示「源氏物語千年紀記念アートギャラリー」や、タオルやブックマーカーなど初のお披露目となる立命館大学グッズ販売が展開された。
大会は正午から、京都駅ビルの室町小路広場と駅前広場にて、中国古筝奏者の伍芳さん(H8産社)と、「Ritsアートフォーラム」の木場大輔さん(H13文)を中心とする「衣笠村英雄学士団」のオープニングコンサートで幕開けした。コンサートに続いて、室町小路広場では書道部や「出前ちんどん」などの学生団体のステージ「PR★パフォーマンスRITSUMEI in MUROMACHI」が、駅前広場ではダンスやアカペラなどの学生サークルのイベント「PR★パフォーマンスRITSUMEI in EKIMAE」がそれぞれ繰り広げられ、京都駅を訪れた人や校友の方々に元気な立命館をアピールしていた。午後1時には、初夏に龍安寺で撮影した校友の元プロ野球選手・古田敦也さん(S63経営)と川口清史総長の巨大なパネルと、日本庭園をイメージした「立命館の庭」が京都駅ビルインフォメーション前広場に出現、行き交う人に「缶バッジ」を配布するなど、洗練された立命館のイメージをPRしていた。
さらにホテルでは、就職内定者や就職活動を控えた現役学生、および若手校友を対象にキャリア関連で多数著書のある高橋俊介氏を講師に招いた「キャリアデザインセミナー」と「CA(キャリアアドバイザー)懇談会前夜祭『つながリッツ』」が行われ、現役学生と若手校友が交流を深めた。現役の学生を対象とした企画の開催は校友大会史上初の試みであるが、参加者は就職へのモチベーションを高めながら、社会で活躍する頼りがいある力強い校友の存在を強く認識していた。
一方、北大路の地では、午後1時半から、校友限定企画の立命館小学校見学会が開かれ、深谷圭助校長からの歓迎挨拶の後、参加者は現地で約2時間、陰山英男副校長のミニ講義の聴講や最先端の教育設備を見学し、感嘆の声を上げていた。
午後5時30分からは、一同が集結して「立命館大学校友会総会」がホテル古今の間、源氏の間、竹取の間などで開催された。司会進行は総務委員の飛鳥井雅和氏(S39法)が務めた。冒頭「広小路学舎」のメモリアル映像の放映と校歌斉唱の後、山中諄立命館大学校友会会長(S40経)が「今年の校友大会は現役の学生も参加するなど、さまざまな世代の方々が集まりました。旧友と語らいつつ、懐かしさを感じてください。そして、大きく発展した母校の後輩への積極的な支援をこれからも続けていきましょう」と主催者挨拶し、続いて、来賓を代表して川口総長が「校友の皆様のご活躍にいつも勇気づけられています。今以上に大学と社会、そして校友の皆様が相互に支援しあう関係を築いていきたいと思います。これからもご協力をお願いします」と日頃の校友からの学園への支援に対しての御礼と激励の言葉を述べられた。この後の議事では、山中会長が議長を務め2007年度の校友会事業、収支決算の報告や、08年度収支予算の提案が行われ、大きな拍手ですべて承認された。続いて、30名の留学生を対象とした立命館大学校友会奨学金授与式が行われ、代表して経営学部1回生のボウ・シュウさんに山中会長から奨学金が手渡された。ボウ・シュウさんは「日本でも有数の大学である立命館大学で勉強できることに喜びを感じています。これまで以上にがんばります」と感謝の言葉を述べられ、総会は終了した。
この後「オール立命館校友大会2008」のレセプションパーティーへと移った。冒頭、室町小路広場で演奏した伍芳さんが再登場し、会場を優雅な雰囲気に包み込んでいた。この後、長田豊臣理事長の乾杯のご発声でパーティーがスタート。各会場、各テーブルで盛り上がりをみせる中、硬式野球部と女子陸上部の監督、選手が登壇し、日頃の校友からの温かい応援に対してお礼を述べるとともに、さらなる飛躍を宣言した。続いて、校友のソプラノ歌手・吉村美穂さん(H4法)のコンサートが行われ、透きとおるような歌声が会場に響きわたっていた。しばらく歓談が行われ、終盤の「次年度開催地引継ぎセレモニー」では、中村義孝総務委員長(S37法)と大西克樹2008年大会実行委員長(H15経)から、2009年の「全国校友大会」の担当となる東海地区の愛知(林幸雄会長)、三重(中山一幸会長)、岐阜(成瀬正会長)、静岡(大石育三会長)の4県の校友会会長に立命館大学校友会旗が手渡され、さらに代表して林幸雄愛知県校友会会長が次年度、9月27日(日)開催予定の校友大会の成功に向けた決意表明の挨拶を行った。
最後は、応援団のリードのもと、多くの校友が登壇し、そして会場の校友が一体になって応援歌を斉唱。迫力ある歌声を京都の中心から発信した。会場の盛り上がりがピークに達したところで、校友大会の総括担当である西村義行立命館大学校友会副会長(S35経)が中締めの挨拶。さらに、京都市長である門川大作さん(S49法)の万歳三唱で大盛況となり、閉幕となった。
今年は大会史上初めて現役学生が実行委員メンバーに加わり、さらに多くの現役学生がパーティーに参加するなど、これまで以上にパワーアップした校友大会となった。11月2日(日)にはオプションツアー企画「立命館ゆかりの地と源氏物語千年紀探訪」が催行される。