今月6日から2週間限定の予定で始まった「京都太秦物語」の仙台上映は、徐々に観客が増えていることから26日まで延長になりました。
延長となった最後の1週間には、20日、21日の土日及び23日の祝日が入ります。
見に行きたかったけど忙しくて、どうしても都合が付かなかったという方、ぜひ、この機会をご利用ください。
映画を見たある校友から、「懐かしい太秦の風景と大学図書館を見て学生時代を思い出しました。太秦の人たちに対する監督の暖かい眼差しがとてもすばらしい」とのメールをいただきました。
初日となった11月6日(土)には、初回上映後の14時から、共同監督を務めた山田洋次・阿部勉両氏及び女優の海老瀬はなさんの舞台挨拶がありました。(舞台挨拶画像は、阿部勉応援団提供。左から阿部監督、山田洋次監督、海老瀬はなさん。)
地元出身の阿部監督を応援しようと仙台で結成された「阿部勉応援団」のメンバーを含め、満席となったシアターに3人が登場。とてもなごやかな雰囲気のなか、挨拶、質疑応答が進められました。
この映画は、立命館大学に何らかの形で関わる3人の若者たちのラブストーリーですが、同時に商店街そのものや商店街に暮らす普通の人々が丁寧に描かれています。そこに出てくる人々の様子は、まるで、ドキュメンタリーのように自然で、誰が俳優で誰が一般の人か、分らなくなるときがあるほどです。
ヒロインを演じた海老瀬さんは、役になりきるため、舞台となった商店街のクリーニング店に泊まり、食事をいただき、お風呂まで使わせてもらったとのこと。店のご夫婦とは本当の親子のような感じがしているそうです。海老瀬さんは、伸びやかな容姿に凛とした雰囲気を備えた素敵な方でした。
山田洋次監督は、立命館大学映像学部の学生たちと映画を製作したことについて、非常に新鮮で楽しかったと述べていました。(阿部監督から、「良く孫は可愛いと言うけど、孫のような年齢の学生たちに山田監督はずいぶん甘かった」との声がありました。)
学生スタッフは、監督及び監督を支える10数名のプロのスタッフの下で動きましたが、単なるお手伝いに留まらず、衣装のデザインを考えるなど映画製作に深く関わったため、日に日に熱中し、仕事の手順も覚え、撮影最終日には、みんな泣いていたそうです。(女子学生たちは二日前から泣いていたとのこと。)
両監督とも学生スタッフたちにとても好意的な感想を述べられていました。
映画の舞台ですが、スクリーンには太秦商店街のほか、京福電鉄帷子ノ辻駅、学園祭の日の衣笠キャンパスなどが登場し、衣笠で学んだ人にとっては懐かしい景色ばかりです。
また、重要なシーンの中に、出町柳三角デルタ(賀茂川と高野川の合流点)が登場します。ここは広小路キャンパスに通っていた人にとって、とても懐かしい場所です。(下記の写真は、平成18年10月の三角デルタ)
個人的には、三角デルタのシーンの後に出てくるカフェが素敵で、どこで撮影されたものか気になりました。
随所に散りばめられた笑いのなか、ヒロインの揺れる心に考えさせられ、そして、人・街・ありふれた暮らしが好きになってくる映画です。
また、立命館に通っていた人にとっては、懐かしいと同時に、この大学で学生生活を過ごしたことが少し誇らしく思える映画です。
校友のみなさんには、ぜひ、ご覧いただくよう自信を持ってお勧めします。
○ 映画タイトル「京都太秦物語」
○ 監督 山田洋次・阿部 勉
○ 製作 学校法人立命館大学・松竹株式会社
○ 仙台上映期間 11月6日(土)~11月26日(金)
上映時間
15 日~18 日 9:50、11:50、19:00
19日 12:50
20日~26日 12:30
* 詳しい時間等は、MOVIX仙台のHPで確認ください。
http://www.movix.co.jp/app/SMTT000000017_L278J1.html
○ 上映場所 MOVIX仙台(市営地下鉄「長町南」駅下車3分)
○ 前売券 800円、当日料金 1,000円
松竹の「京都太秦物語」公式サイト
www.ritsumei.ac.jp/eizo/kyotostory
阿部 勉応援団
http://ameblo.jp/kyotouzumasastory
学生ブログ
http://ameblo.jp/uzumasa-story-gakusei/
(S55年法卒 佐藤)