2012年10月27日(土)・28日(日)に「2012年度立命館大学校友会 復興支援事業 東北応援ツアー 福島県:会津東山温泉コース」が開催され、全国の校友31名が参加した。
東日本大震災復興支援特別委員会から辻寛委員長(1962・法)と今中智幸委員(1994・法)が参加し、今中委員はツアーコーディネーターを務めた。
※同ツアーは現地の校友(校友会)からの「被災した場所を実際に全国の人に見てもらいたい」という意見と「東北の良い所を全国の人に見てもらい、風評被害で苦しむ地元を元気づけてほしい」という意見をもとに企画された。
「被災地(特に被災地の校友が経営・勤務する店舗や施設)を客として訪問することで、被災地の活性化に貢献すること」と「全国の校友が被災地を訪問し、また被災した校友と交流することを通して東日本大震災について学ぶ契機とすること」を趣旨・目的としている。
1日目は「風評被害を学ぶ」をテーマに、地震・津波による被害は他の地区に比べ少なかったものの、原発事故による風評被害に苦しんでいる福島県の会津地区の生産者を訪問した。
「フルーツランド北会津」でのりんご狩りの後、馬場幸蔵福島県校友会副会長(1976・産社)が事務局長を務める「NPO法人プロジェクト福島屋商店」で商品販売をしている現地生産者の団体「会津活・活自然村」を訪問した。
生産者から風評被害の現状、放射能への対策・取り組み、そして福島の農作物の安全性について説明を受けた後、芋汁と漬物、そしてきな粉餅が振舞われた。現地の生産物を口にした参加者たちはその美味しさに舌鼓を打った。
福島県には安全で美味しいものがあることを、再認識した参加者たちは、学んだことや感じたことを全国に発信し、風評被害払拭のための架け橋となりたいと口々にした。
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その後、参加者は宿舎に移動し、福島県校友会の桑原勇健会長(1969・理工)と馬場副会長とともに勉強会を行った。
初めに桑原会長が、福島県校友の被害状況や復興支援活動の報告、そして震災直後の状況などを話し、次に馬場副会長からは自身が在住している郡山市の震災当時の状況や、福島県の現状について説明した。実際に震災を経験した人間にしか分からない当時の状況や現状、心境などに勉強会に参加した全員が熱心に耳を傾けていた。
続いて行われた交流会には、ツアー参加者31名と福島県の校友7名が参加した。最初に辻復興支援特別委員会会長からの挨拶のあと、桑原福島県校友会の乾杯の挨拶とともに会は開始した。
会の開始後、交流会に参加の福島県校友全員から自己紹介とともに震災当時の状況の説明や福島県訪問への感謝の意などを述べた。
馬場副会長からの中締めの挨拶のあと、交流会参加者全員で、石橋博群馬県校友会会長(1974・産社)をはじめ3名の校友のリードのもと応援歌が斉唱され、大盛況の中、交流会はお開きとなった。
参加者たちは会津地区の美しい風景や歴史的文化的にも貴重な建造物を見学した後、福島の名産物などのお土産を購入した。
その後、会報「りつめい」246号の震災特集ページのインタビューに協力してくださった渋川恵男さんが経営する「渋川問屋」で会津料理と「からり妓さん」の踊りを楽しんだ後、参加者たちは帰路についた。
帰りのバスの中、東北応援ツアー:会津東山温泉コースに参加した校友は「現地の方の『福島の良いところを見てそれを皆に伝え、福島にお金を落とすことが復興支援になる』という言葉が印象深かった。」と感想を口々にし、自分にできる身近な「見て、買って、食べて復興支援」を身近な人間に伝えることを誓い、東北応援ツアー:福島県会津東山温泉コースは終了した。
※東北応援ツアーへの参加条件:①立命館大学の校友であること、②「現地を訪問して想う事」をテーマにしたレポートの提出。
内容を取りまとめ、後日に公表予定。
なお、校友会事務局からは古石章子校友・父母課員が参加した。