2012年度立命館大学校友会東日本大震災復興支援事業「東北応援ツアー(全4コース):福島県・スパリゾートハワイアンズコース」が、10月13日(土)~14日(日)に開催され、36名の校友が参加した。
東日本大震災復興支援特別委員会の田邊裕委員(1999経営)がコーディネーターを務める中で進行された。
初日は、参加者が福島空港/JR郡山駅に集合した後、バス移動で、避難先の仮設住宅と、塩屋崎灯台近くの豊間海岸付近の津波被害を受けた地区を視察した。その豊間海岸の目の前に実家があった福島県校友会の遠藤雅彦氏(2007経済)<現在、関西県外避難者の会 福島フォーラム(大阪市)代表>と塩屋崎灯台で合流し、バスの中で遠藤氏より、「福島県で体験した大震災~津波と原発事故問題~」という資料に基づき、実家が被災(現在は門柱のみ現存)した当時の状況を津波発生から、どのように判断し考え避難したか等詳細に説明いただいた。
次に、大きな被害から復活した「スパリゾートハワイアンズ」を訪問し、下山田敏博統轄支配人からスパリゾートハワイアンズの地震発生時から現在に至るまでの取り組みについて、お客様との心温まるエピソードを踏まえ講演いただいた。講演に引き続き、地元福島県校友会の桑原勇健会長(1969理工)による御礼の挨拶、三村智春幹事長(1985産社)からは、「県民は何に感謝し、そして何に怒りをぶつけるべきか~報道されない原発事故と避難民を受入れているいわき市の苦悩~」という資料に基づき、現状についての報告をいただく勉強会を実施した。
その後開催された福島県校友会校友との交流会には、阿部治郎顧問(1960文)をはじめ7名の校友が出席し、夕食を食べながらツアー参加者との懇談を行った。
翌日は、同じく震災から復興を遂げた「環境水族館:アクアマリンふくしま」を訪問し、橋本幸洋常務理事兼副館長より、「アクアマリンふくしま 東日本大震災被害と復興」と題した資料と当時の写真等も交えご説明いただいた。最後は、「いわき・ら・ら・ミュウ」で昼食をとり、JR郡山駅・福島空港でそれぞれ解散となった。
なお、校友会本部事務局からは、村上吉胤副事務局長が同行した。