今回の大震災から4か月が経過し、大学の被災者支援の取り組みも少しずつではあるが広がってきている。地震・津波等で大きな被害があったため、「都道府県父母教育懇談会」が延期・中止となっていた東北3県(岩手・宮城・福島)で、学部生・大学院生の父母を対象にした大学主催の説明会・相談会が7月下旬に盛岡、仙台、郡山で開催された。説明会の内容は、大学が行う災害復興支援の取り組み紹介、学生へのキャリア支援、履修・学生生活などの説明、また、大学と父母との懇談、個別相談の時間も設けられた。
7月24日(日)の郡山会場では、学生父母合計13名の出席があり、大学代表として上田総長特別補佐が、福島県校友会からは来賓として富田良夫会長(S42法)が出席された。富田会長は挨拶で、震災で被害にあわれた方々への御見舞と、福島県では東京電力第一原発事故による放射能汚染が現在進行形で進行しており、風評被害も加わり非常に厳しい状況にあるが、全国の校友から力強い支援を得ていること、今後父母の方々とも協力したい旨の挨拶があった。
7月31日(土)の仙台会場では、学生父母合計49名の出席があり、大学代表として服部副理事長、建山総合企画室長が出席、宮城県校友会からは来賓として下村泰雄会長(S36法)が出席された。下村会長は挨拶で、今回の震災で被害にあわれた方々へのお見舞いの言葉を述べられ、困難をともに乗り越えていくこと、立命館大学の卒業生は全国で支えあっていること、特に宮城県では校友会と父母会との間で強い絆ができつつあることなどを語られ、また、「杜の都駅伝」では、父母の皆さんと一緒に学生を応援したいとのメッセージを伝えられた。
会では、参加した父 母全員から説明会の感想、地震当日の状況などの発言があり、「遠く離れた京都から、東北の復興支援を真剣に考えてもらってありがたい」「しっかり大学で学習を続ける環境をつくっていただきたい」「就職活動支援をよろしく」「父母同士の情報交換ができてよかった」などの意見をいただいた。
また、7月23日(土)の盛岡会場では、学生父母合計22名の出席があり、大学代表として上田総長特別補佐が出席された。なお、都合により岩手県校友会代表は欠席された。
↑仙台会場の様子