2012年3月8日(木)13時30分よりグランドプリンスホテル京都の地下2階「プリンスホール」にて「2011年度 卒業50周年記念祝賀会」が開催された。この祝賀会は、立命館大学校友会の主催により、立命館大学を卒業後50周年の大きな節目を迎える校友を対象にして開催されており、今年で6回目となる。今年は1962年(昭和37年)卒業校友が対象となり、過去2番目に多い264名の申込みがあった。北は東北、南は九州まで、全国型の立命館を象徴するように幅広い地域からの参加校友が、学生時代を過ごした京都の地に再び集った。
祝賀会は第一部となる坂本和一立命館大学名誉教授・百年史編纂室顧問による講演会により幕を開けた。「立命館の学園創造―この半世紀」というタイトルのとおり、立命館の現在に至る軌跡と未来への歩みについて、広小路、衣笠、びわこ・くさつのキャンパスやアジア太平洋大学、そして大阪茨木新キャンパスへと、立命館の歴史の転換期にその中心にいた経験と豊富な写真による解説で臨場感溢れる内容となった。参加校友は50年前の懐かしい当時の学園や学生生活を振り返りつつ、現在、そしてこれからの立命館についての理解と関心を深めていた。
休憩後の第二部は、立命館応援団のリードのもと、まず参加者全員で校歌を斉唱した。続いて、主催者代表として西村隆校友会副会長が式辞を述べ、50年前の立命館や社会の出来事も紹介しつつ、「母校の歩みを実感し、今後も立命館の応援団として暖かく見守りましょう」と呼びかけた。また、来賓代表として祝辞を述べた川口清史立命館総長は、最近の立命館学園の取り組みに触れつつ、未来に向けた立命館の姿を力強く語り、会場からはそれを後押しするような大きな拍手が巻き起こった。
参加校友と同じく卒業50周年目校友である長田豊臣立命館理事長が、同級生として当時の学園の様子や思い出等を述べながら乾杯発声を行った後、歓談が始まった。
参加校友は卒業学部ごとに分かれてテーブルに着席しており、その当時の所属学部をきっかけとした再会が会場の至るところであった。半世紀ぶりに言葉を交わし、肩を組んで写真を撮る光景も少なくなく、参加校友は笑顔で学生時代の思い出話に華をさかせていた。また、50年前の広小路や衣笠キャンパスの写真入りメッセージカードや大学案内の復刻版、対象校友が出席した卒業式が挙行された日の京都新聞のコピーなども記念品として贈られ、参加校友は50年前に思いを馳せながら記念品を眺めていた。参加校友同士、また学園・校友会役職者との懇親が深まる中、参加校友を代表して法学部卒業の辻寛さん(兵庫県校友会会長・東日本大震災復興支援特別委員会委員長)が今回の祝賀会への謝辞を述べる中で、校友会が取り組んでいる「東日本大震災義援金」への募金の呼びかけも行った。
その後、ステージには再び応援団が登壇し、渡邉団長とチアリーダー10名により、体育会部活動の応援で披露される演舞を中心とした「ファイトオンステージ」を展開、迫力ある内容に多くの校友がステージの近くにカメラを手に集まり、会場は熱気に溢れた。さらに、応援団のリードにより「寮歌」「応援歌」を参加者全員で斉唱、会場は大きな一体感に包まれた。最後に、森島朋三常務理事が中締めの挨拶で母校への引き続きの協力・支援を呼びかけ、会はお開きとなった。
なお、今回の祝賀会においては、会場にて購入金額の1割が立命館で学ぶ学生に対する寄付(奨学金として活用される)「記念グッズ」を販売、坂本名誉教授の講演の中で紹介もあったマグカップなどを中心に様々な種類のグッズが数多く購入された。また、辻委員長から呼びかけのあった「東日本大震災義援金」にも多くの校友が賛同、118,000円の暖かい支援が寄せられた。